乳がんとAGEの関係

  温暖化の影響なのか私には判断できませんが、梅雨末期の豪雨被害により、
被災された皆さん、地域住民の方々に、お見舞い申し上げます。
今のところは大丈夫ですが、信濃川も増水しており、当地も油断はできません。
いざという時の準備だけはしておきたいと思います。

 被災地の映像を見ると、大量の災害ゴミが発生しています。たぶん、一つ
一つに思い出があるのだろうと想像しています。最終的にゴミになったとは
言え、生活していたという証です。

 私たちの体内でも、日々ゴミが発生しています。一般的に老廃物と呼ばれ、
主に大小便として排泄されますが、残念ながら溜まる場合もあります。
そして、溜まったゴミは病気の原因になることもあるのです。アルツハイマー
認知症では、タウ蛋白・アミロイドβというゴミが脳に認められます。

 他にもAGEという有名なゴミがあります。日本語では最終糖化産物と
呼ばれ、体内のあらゆる細胞・物質と糖分が結合した物質で、老化の原因
物質としても知られています。目に見えるAGEとして、老人斑(シミ)
を思い浮かべていただければと思います。

 そのAGEが、乳がんの発症にも関連するという報告がありました。
(David P. Turnerら「Cancer Prevention Research.2020.」)
糖尿病患者はAGEができやすいのですが、報告されたのはAGEの
摂取量との関係です。

 AGEは、加工食品や高温調理された食品に豊富に含まれており、
その摂取量が多い人ほど乳がんが発症しやすいということです。
きつね色の食品や香ばしい匂いは、美味しそうに食欲をそそりますが、
AGEがたっぷりなのです。

 AGEの摂取量をゼロにすることは不可能なことですが、温め直し
たり、必要以上に焦がしたりした食品ほど含有量が多いので、茶色の
食品を意識して控えるようにするといいでしょう。

 そして、全身の臓器や組織に発生したゴミ(AGEだけでなく)は、
私たちが休息・睡眠している時に回収され、大小便として排泄されます。
その意味では、睡眠の質・腎機能・便通などは、ガンや老化のキーワード
として注目していたいものですね。

 ガンや老化は避けられないものの発症を遅くできれば、寿命や良好な
QOLを長く保てます。新しい情報を、その視点で優先度をつけ、効率
的に予防策を提案したいと思っています。

 

 

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