うつ病は治る病気です

22日の朝日新聞のトップ記事は、年間3万人以上の自殺者
を調査した内容だった。
自殺の原因はいろいろあるが、病気を苦にしての自殺には
医療関係の身にはつらい思いがある。


私は平成17年度より長岡市の”こころの健康づくり部会”
に関わっている。
新聞によると、自殺する前に誰かに相談している人が極端に
少ないとなっていた。誰かに相談できれば自殺以外の解決策
が見つかることだってあるのである。


自殺に至る前の心境は、うつ状態が背景にある。
誰だって気分の浮き沈みはあるが、自力で回復できないほど
の落ち込みには注意したい。


うつは本能が傷害される。
  生きる意欲がなくなる
  食欲が低下する
  性欲がわかない
  睡眠が充分できない・・・など
このような状態が現れたら、周りは早く気づくべきである。


そして、専門家(精神科医だけでなく、心療内科医・心理士やカウンセラーなど)に相談して欲しい。
専門家の敷居が高いなら”心の問題”に力を入れている所
ならどこでもいいだろう。
要は早く気づき早く対処することで、最悪の結果を未然に
防止できればよいのである。


そのように考え、私は日頃の相談に生かしている。具体的
には、先ほどの症状があれば、うつの可能性を考えて
更に確認するようにしている。
うつの相談に精神科は行きにくい。他人の眼を気にしなくて
も済む薬局だからこそ出きる早期発見だと思う。


そこで専門医を紹介したり、漢方薬を飲んでいただいたり、
牛黄(ごおう)や熊胆(ゆうたん)を使う。
そして心療内科学会等で学んだカウンセリングテクニックも
使いながらのケアも必要と思い実行している。


いろいろな背景があるにせよ、うつは治る病気であるし、
誰もが罹り得るありふれた病気である。
うつに対する偏見をなくすことはもちろんだが、気軽に
心の相談が出きる人が身近にいれば自殺者も減っていくこと
だろう。


うつ・パニック障害・各種ストレス対策
新潟県長岡市 心の病と漢方相談 ひろはし薬局
http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/