湿疹・皮膚炎が増加する時期です

屋外での活動が増えるにつれ、湿疹・皮膚炎やかぶれ・虫さされなどのひふ病も増えてきます。通常はステロイドの軟膏かクリームを皮膚の状態や症状の軽重に応じて使い分けます。


先日、長岡市保健婦さんからの相談を受けました。お子さんの口唇炎(舌で舐めることによる唇の荒れらしい)についてです。《内科でリンデロン軟膏をもらったが1週間つけても改善しないので、家にあったゲンタシン軟膏をつけてみたら少しよくなっってきた。皮膚科に行ってこのことを話すとそこでもリンデロンが出た。それでこの前ひろはし薬局に来た時、口唇炎の掲示を見たので相談に来た。》ということです。


経過を聞いて疑問に思った点があります。リンデロンはステロイドの強さを5段階で分類した時にちょうど3番目の強さ(ストロング級)になりますが、使用者は小児で使用部位が口唇とすれば、おそらく3日以内で症状が落ち着いていいはずです。なぜ落ちつかなかったのだろうかと?抗生物質だけのゲンタシンでどうして軽快してきたのだろう?


1.リンデロン軟膏に合わない(成分・添加剤・基材により皮膚炎を起こしてしまう)
2.炎症の原因が細菌性
3.ゲンタシン軟膏の基材で唇を保護したのが効いた
このような考えを説明して、紫雲膏という漢方軟膏(ひろはし薬局で心を込めて私が作りました。)を使ってもらうことにしました。


結果はまだわかりませんが、1〜2週間前に書いたブログの2週間ルールを守れば今回の疑問は浮かぶはずです。もっと季節性のある内容にするつもりでしたが、改めて書き込みます。皮膚の薬は、皮膚の状態と症状の軽重により、基材も含めて適切に薬を選択するのが基本です。これで改善しない時は、別の原因も含めて検討すれば正解にたどり着けると思います。


皮膚病・不妊症と婦人病・漢方薬
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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