漢方薬はメーカーが違えば効果も違います

つい最近あった話。耳鳴りと耳の閉塞感で相談に来ている高齢のご婦人。○△湯という漢方薬をエキスで飲んでもらいました。処方箋でないので”いわゆる自費”なのですが、通っている医院の医師から保険で出してもらえることになったのです。


○△湯は、S社の製剤が評判がよいのでひろはし薬局では当然効き目を重視してS社の製剤を扱っています。ところが医院では、T社しか扱っていないとのことで処方箋にはT社の○△湯と記入されました。


それからT社の○△湯を飲んだのですが、どうも身体の調子が変だというのです。細かいことを気にする傾向のある方なので気になりだすとどうしようもないのでしょうね。結局もう一度S社の○△湯を飲むことになりました。


今回のように漢方薬の場合、同じ製剤でも効き目に違いが認められることがあります。ひろはし薬局では4〜5社の製剤を扱っていますが、○△湯はS社・○◇湯はA社のように使い分けをしています。


このような違いは、使用する原料の品質や加工の方法によるものと思われますが、含有量も違うことがあり、我々専門家はお互いの使用経験を参考に使い分けをしています。


最近よく耳にするジェネリック薬品と言う言葉。原料までは一緒ですが、製剤技術がまだまだというメーカーも残念ながら存在します。場合によっては命に関わる医薬品ですから慎重に吟味するのが薬剤師の重要な役目ですね。


皮膚病・心の病・不妊症と婦人病・漢方薬
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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