ノロウィルスに気をつけましょう

ノロウィルスの流行シーズンです。以前は小型球形ウィルスと呼ばれていたのですが、2年位前からノロウィルスと言われるようになりました。


症状は吐いたり下したりするので、”お腹のカゼ””胃腸のカゼ””消化管型感冒”などと呼ばれることもあります。この症状は基本的に体内のウィルスがなくなるまで続くわけです。


ノロウィルス感染症の治療は脱水対策が中心になります。嘔吐や下痢で失われた水分や電解質を主に点滴で補給します。昨年の流行期には点滴チューブにつながれた患者さんが病医院にあふれていたのではないでしょうか。


ゴレイサンという漢方薬も比較的よく使用されているようですが、オウゴントウ・カッコントウ・ニンジントウなど患者さんの体質や症状で使用する漢方薬は選ばなくては効果が期待できません。


ノロウィルスの主な感染源は魚介類といわれています。寒い時期になっても鮮度には充分気をつけたいものです。一般家庭では食材によって調理器具を使い分けたりしないでしょうから、魚介類を扱った後のまな板・包丁などは熱湯や塩素系消毒剤・漂白剤(ミルトン・ハイターなど)で殺菌してから使用しましょう。


ノロウィルスに関しては、アルコール消毒は無効ですので気をつけて下さい。他人の吐いたものを始末した後も塩素系の薬品で殺菌しないと感染が広がります。流行期に病医院に行った人は必ず手洗いをして手についたウィルスを洗い流すようにした方がいいでしょうね。


ボチボチ忘年会が始まっているかと思いますが、ノロウィルスに関してはアルコール消毒は効きませんからご注意を!
 (お酒を飲んでもウィルスは死なないってことですよ)


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