水虫・たむしの季節です

新潟県の梅雨入りはまだですが、湿度が高くなってきたのを感じますね。最近は以前ほど季節感がなくなったとは言うものの、やはり水虫などの真菌類いわゆるカビによる病気が増えてきます。そして女性に増加しているのも最近の特徴です。


足の皮膚病というと、ほとんどの方は水虫だと思うのでしょうが皮膚科医が診察すると3〜4割は水虫以外の病気だそうです。私もたいてい患部を確認するようにしていますが、水虫以外の皮膚病をよく見ます。なかなか治らない水虫だと思っている方は、本当に水虫か疑ってみたらどうでしょうか?


水虫と間違えやすいのが、掌蹠膿疱症や汗疱でニセ水虫と言われるものです。また時々水虫薬による皮膚炎も経験します。水虫薬は皮膚炎を起こしやすい薬なので注意した方がいいでしょう。ここでも2週間ルールを適用することができます。水虫だと思って水虫薬を使用した場合に、2週間経っても改善傾向が見られなければ水虫以外の皮膚病を疑うのです。


同じことはインキンタムシにも言えます。足と違って見るわけにはいきませんが(たまに見せてくれる方もいます)、陰部湿疹とよく勘違いされます。症状を確認すればたいてい判断できますので恥ずかしがらずに相談していただけるといいですね。


市販の水虫薬には、液剤・クリーム・スプレータイプとありますが、スプレータイプは薬の浸透性・貯留性などを考えると効果があるのか???と思っています。


水虫が治りにくいのは、薬の問題よりも使用期間に問題がありそうです。皮膚が入れ替わるまで症状がなくても使い続けるといいでしょう。私は指間型で約1ヶ月としていますが、年齢・皮膚の厚さによりこの期間は変わります。


もう一つ、再感染の問題があります。きちんと治したのに、マットなどを介して再び水虫にかかるケースです。家庭だけでなく温泉やプールなどの施設を利用する時は充分ご注意下さい。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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