のどのつまり感

知り合いの女性2人が、のどのつまり感を感じているとのこと。検査しても異常は見当たらないので”咽喉頭感異常症”となるのでしょう。更年期の女性に多いイメージがあるのですが、ストレスが多い現在では若い女性にも増加しているようです。(二人とも若い美人です)


ヒステリー球と表現される何かが喉を塞いでいるので、咳をしたり唾や水分をやたらと飲んだりする人もいます。しかし診察してもそのような異常は見つからず、”気のせい””自律神経失調症””更年期障害”などとされ、安定剤や抗うつ剤・ビタミン剤などが処方されているのが現状です。


漢方では”梅核気”と表現されています。数千年も前から女性を悩ましていたのでしょうね。全身を循環している活動エネルギーの『気』の流れが滞った症状とされています。漢方では『気』を巡らす理気剤が使われ、特に半夏厚朴湯をよく使います。


この理気剤は、香り(匂い)も重要な薬効成分ですから、病院などで一般的に使われる顆粒状のエキス剤よりは煎じ薬のほうが効き目がよいようです。


しかし薬だけで治そうとせず薬を飲みながら、ストレスや不満・不安などの感情を上手に発散する必要があります。ストレスコーピングといい多くの方法がありますが、周りにいる身近な人が聞き役になることも意外と効果があります。


先ほどの半夏厚朴湯の中には、紫蘇が含まれています。紫蘇は梅干の着色や刺身のツマとしてでなく、気の巡りをよくする薬草です。ただでさえうっとうしいこの時期、紫蘇を献立に取り入れて心のリフレッシュをしてみましょう。


また2〜3週間、半夏厚朴湯を飲んでも効き目が感じられなかった方、理気剤は他にもあります。ひろはし薬局に相談に来てみて下さい。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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