女性に出やすい左上半身の謎の痛み

先週、自分の不注意で顔面に派手なケガを作ってしまいました。幸い大事には至らなかったものの、血管の多い顔面のことですから見た目だけは大怪我のように見えます。お客さんから「どうしたんですか?」「大丈夫ですか?」と心配の言葉を頂き、いつもとは逆の立場で会話をしています。
私たちは臨床経験が少ないので、このチャンスを活かさない手はありませんから、モイストヒーリングとしてのラップ療法と、打撲および内出血対策としての漢方薬を、自分の身体で試しています。本日受傷後4日目ですけれど傷の面積は1/3になり内出血の広がりも予想よりはるか小さく済んでいます。実体験をもとにアドバイスに活かしたいと思います。

私の好きな番組にNHKの「ドクターG」があります。今朝、録画した「ドクターG」を見ていたら『微小血管狭心症』に辿り着きました。聞き慣れない病名ですけれど、女性には少なくない『狭心症』です。名前の通り、心臓に栄養を送る冠血管のなかの微小血管が狭くなる狭心症で、更年期前後の女性なら約1割の方に認められるとされているものの、胸痛や背中の痛みを訴えても通常の検査では見つからないため診断がつかないままのケースが少なくない(多くは「更年期障害」「自律神経失調症」「うつ病」などと診断)ようです。

男性の場合は、太い冠血管が狭くなり早朝に発作が起きやすい『冠攣縮性狭心症』が多く、女性では細い血管が狭くなり安静時に発作が起きやすい『微小血管狭心症』が中心となります。更年期の変化(女性ホルモンの減少)が原因とされ、狭くなった血管を広げる薬(カルシウム拮抗薬など)が効果的なので、診断がつけば治療も難しくはありません。ただ、循環器科専門医以外には、まだまだ一般的ではないために正確な診断に辿り着くまでに時間がかかってしまうようです。

番組で紹介されたケースは多少脚色されているとは思うものの、NHKですから大幅な変更はないと考えて、時々心臓周辺に痛みを感じるパターンは『微小血管狭心症』の可能性を念頭に置いて相談に当たる必要を感じています。漢方家のところには、なかなか診断がつかないケースの相談は珍しくありませんが、このようなケースでは循環器科専門医に紹介し診断を確定してもらうことが重要です。私も知り合いの循環器専門医から『微小血管狭心症』について詳しい話を聞くつもりでいます。

では、このような場合に私ら漢方家が対応する方法は、微小血管の循環不良ですから血滞と考えて活血薬が効果的と考えられます。数ある活血薬からどれを選択するかは東洋医学的な体質を考慮して決定しますから、漢方に詳しい医師・薬剤師にご相談ください。
古くから女性特有の病気として『血の道症』があり、女性は血滞によるトラブルが起こりやすいのでしょうね。健康管理としての活血薬の使用で、痛みなどの不快症状が改善されれば一石二鳥ですよね。



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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)
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