昨晩、熊本を襲った震度7の大地震。残念ながら何名かの尊い命が失われました。亡くなられた方のご冥福と被災者及び関係者の皆様に1日も早く平穏な日常が戻ることを願っています。被災後3日間くらいは身の安全を守るための反応として、交感神経が活発に働き血圧が上がりやすくなっていますし、血液も固まりやすくなっています。そう、血管系の病気に注意が必要なので、持病のある方だけでなく注意していただきたいと思います。まだまだ余震があるものと予想されています。精神的なストレス反応は、しばらくしてから現れると思いますが、恐怖心や不安感を一人で抱えることなく吐き出すことも時には必要でしょう。誰しも怖いし不安を抱えているのですから、無理に強がることはありません。
さて、「そんなに食べてないし身体も動かしているのに、何故か体重が減らない」との相談を受けました。こんな時に具体的に聞いてみると、意外なことに結構食べていたり案外動いてなかったりするものです。ダイエットの基本、生活指導の第一歩として食事・間食の具体的内容および量と運動だけでなく日常活動も含めたトータルな活動量を把握することは非常に大切なことです。
ところが、多少食べ過ぎの傾向はあるものの活動量とのバランスを考えれば、体重が減少することはあっても増加することは考えられません。
もう少し確認すると、「そう言えば最近多少浮腫みっぽい」との情報も加わりました。そこで、心臓や腎臓などの循環器系に問題が無いか簡単にチェックしてみました。血圧などの情報からは特に心配は無さそうで、薬剤師として限界に達し医療機関で精査してもらった方が良いかと思ったものの、服用中の薬を確認したら花粉症で抗ヒスタミン薬を飲んでいます。
しかも今までとは別の抗ヒスタミン薬を飲みんでおり、ちょうどこの抗ヒスタミン薬の服用と体重増加の時期が一致します。原因が薬らしいとのことから、以前に飲んでいた抗ヒスタミン薬に戻したところ、浮腫みも解消し体重も減少に転じました。
この知人の体重増加の原因は、花粉症の薬だったわけです。
最近、ポリファーマシー(多数の薬剤の使用)が医療現場ではクローズアップされてきました。アメリカでは医学生の必読書としてドクターズルールという本があり、その中には「薬の種類が増えれば副作用も指数関数的に増える」と記載されてます。ポリファーマシーは副作用だけでなく医療費の点からも、解消に努める必要があると私は考えています。そして、医師だけでなく薬局薬剤師も考え方を改める時期に来ているのでしょう。
今回、体重増加や浮腫みの原因を探らずに、ダイエット用の健康食品・サプリメントや浮腫みに対する漢方薬などを飲ませていたら、どうなったでしょうか?ポリファーマシー問題は、薬を処方する医師だけの問題ではなく、一般薬・サプリメントなどを扱う薬局薬剤師・登録販売者も関係する問題なのです。ポリファーマシーではありませんが、最近はポリサプリメント・ポリ健康食品(多数のサプリメント・健康食品)の方の相談を受けることが増えてきました。
「本当に必要なものだけに整理してゆきましょう」と、お金にならない相談となっています。でも、私を信頼してせっかく相談に来てくれたわけですから、ここで力を抜かないで結果を出すことが次の相談につながると信じています。
先日も、いろいろ調べてみて固定薬疹らしいケースに出会いました。固定薬疹とは、薬による皮膚の副作用の一種です。慢性湿疹と間違えられているケースも多いと思われます。恐らく私自身も過去に何人も見逃しているはずですが、今度は特徴をしっかり覚えましたので確実にピックアップしてゆきます。確か近日中に経過報告に来られるはずですので、再度確認してみます。
日々の新たな医療情報の吸収だけでなく、間違って覚えていることもあるかもしれないので復習も大切ですね。医学の進歩とともに、私らの知識と相談も共に進化していかなくてはなりません。大変ですが、問題が解決した時の嬉しさは何物にも代えられませんから。
漢方薬・心療内科相談・心理カウンセリング・皮膚科の病気・生活習慣病・不妊症
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局 廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)
http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/ (アドレスを変更しました)
過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブロ
グ》から探してみてください。(現在の更新はしてませんが・・・)
あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
⇒8hirohashi@gmail.com
薬事法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。
講演の依頼に関しては、ホームページに掲載してある講演内容を参考にして、お申込下さい
訪問による出張相談にも応じています。
引きこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、病中・病後など体力低下による外出困難な場合、などに
昨晩、熊本を襲った震度7の大地震。残念ながら何名かの尊い命が失われました。亡くなられた方のご冥福と被災者及び関係者の皆様に1日も早く平穏な日常が戻ることを願っています。被災後3日間くらいは身の安全を守るための反応として、交感神経が活発に働き血圧が上がりやすくなっていますし、血液も固まりやすくなっています。そう、血管系の病気に注意が必要なので、持病のある方だけでなく注意していただきたいと思います。まだまだ余震があるものと予想されています。精神的なストレス反応は、しばらくしてから現れると思いますが、恐怖心や不安感を一人で抱えることなく吐き出すことも時には必要でしょう。誰しも怖いし不安を抱えているのですから、無理に強がることはありません。
さて、「そんなに食べてないし身体も動かしているのに、何故か体重が減らない」との相談を受けました。こんな時に具体的に聞いてみると、意外なことに結構食べていたり案外動いてなかったりするものです。ダイエットの基本、生活指導の第一歩として食事・間食の具体的内容および量と運動だけでなく日常活動も含めたトータルな活動量を把握することは非常に大切なことです。
ところが、多少食べ過ぎの傾向はあるものの活動量とのバランスを考えれば、体重が減少することはあっても増加することは考えられません。
もう少し確認すると、「そう言えば最近多少浮腫みっぽい」との情報も加わりました。そこで、心臓や腎臓などの循環器系に問題が無いか簡単にチェックしてみました。血圧などの情報からは特に心配は無さそうで、薬剤師として限界に達し医療機関で精査してもらった方が良いかと思ったものの、服用中の薬を確認したら花粉症で抗ヒスタミン薬を飲んでいます。
しかも今までとは別の抗ヒスタミン薬を飲みんでおり、ちょうどこの抗ヒスタミン薬の服用と体重増加の時期が一致します。原因が薬らしいとのことから、以前に飲んでいた抗ヒスタミン薬に戻したところ、浮腫みも解消し体重も減少に転じました。
この知人の体重増加の原因は、花粉症の薬だったわけです。
最近、ポリファーマシー(多数の薬剤の使用)が医療現場ではクローズアップされてきました。アメリカでは医学生の必読書としてドクターズルールという本があり、その中には「薬の種類が増えれば副作用も指数関数的に増える」と記載されてます。ポリファーマシーは副作用だけでなく医療費の点からも、解消に努める必要があると私は考えています。そして、医師だけでなく薬局薬剤師も考え方を改める時期に来ているのでしょう。
今回、体重増加や浮腫みの原因を探らずに、ダイエット用の健康食品・サプリメントや浮腫みに対する漢方薬などを飲ませていたら、どうなったでしょうか?ポリファーマシー問題は、薬を処方する医師だけの問題ではなく、一般薬・サプリメントなどを扱う薬局薬剤師・登録販売者も関係する問題なのです。ポリファーマシーではありませんが、最近はポリサプリメント・ポリ健康食品(多数のサプリメント・健康食品)の方の相談を受けることが増えてきました。
「本当に必要なものだけに整理してゆきましょう」と、お金にならない相談となっています。でも、私を信頼してせっかく相談に来てくれたわけですから、ここで力を抜かないで結果を出すことが次の相談につながると信じています。
先日も、いろいろ調べてみて固定薬疹らしいケースに出会いました。固定薬疹とは、薬による皮膚の副作用の一種です。慢性湿疹と間違えられているケースも多いと思われます。恐らく私自身も過去に何人も見逃しているはずですが、今度は特徴をしっかり覚えましたので確実にピックアップしてゆきます。確か近日中に経過報告に来られるはずですので、再度確認してみます。
日々の新たな医療情報の吸収だけでなく、間違って覚えていることもあるかもしれないので復習も大切ですね。医学の進歩とともに、私らの知識と相談も共に進化していかなくてはなりません。大変ですが、問題が解決した時の嬉しさは何物にも代えられませんから。
漢方薬・心療内科相談・心理カウンセリング・皮膚科の病気・生活習慣病・不妊症
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局 廣橋義和(薬剤師・心理カウンセラー・新潟薬科大学臨床教授)
http://hirohashi-pharma.sakura.ne.jp/ (アドレスを変更しました)
過去のブログの主なものはホームページにリンクを貼ってありますから、見たい記事がありましたら《ひろはし薬局のホームページ→過去のブロ
グ》から探してみてください。(現在の更新はしてませんが・・・)
あるいは⇒http://www3.ocn.ne.jp/~hirohasi/sub6.htm
メールは《Re:タイトル》でお願いします。メールマガジンの申込も随時受付中
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薬事法の関係で、具体的な薬品名は表示を控えています。お知りになりたい場合は、直接ご連絡ください。
講演の依頼に関しては、ホームページに掲載してある講演内容を参考にして、お申込下さい
訪問による出張相談にも応じています。
引きこもり・うつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、病中・病後など体力低下による外出困難な場合、などに