生理痛と漢方薬

生理痛が漢方薬で治せることを知っていますか?鎮痛剤でその場を凌ぐだけの対症療法と違い、痛みだけでなく、頭重・イライラ感・めまい・だるさ・便秘・などの症状も併せて解消されることが多くあります。


一般的に使われるのは、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)に代表される当帰剤や桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)に代表される駆瘀血剤(クオケツザイ)です。生理痛の漢方薬といっても、私は10種類程の漢方薬を体質を考慮して使い分けています。


漢方薬を使うことのメリットは痛み以外の随伴症状がとれることだけでなく、日頃どのようなことに注意すれば生理期間を楽に過ごせるかを具体的に示すことができる点にもあります。


例えば当帰芍薬散が効く人は血虚と水滞がありますから、血を増やし血に力をつける生活(主に食事)と水分の過剰摂取を控えることで、生理痛だけでなくめまいや頭重・むくみなどの不快症状も予防したり軽く済ませることができるのです。


女性の大半は当帰剤と相性がよいので、血虚を改善する目的でレバコールを漢方薬の代用として飲み続けていると生理痛が軽くなったりします。事実レバコールを飲んでいる人の多くに効果が認められているのです。(味や臭いに難がありますけど・・・)


最近、2人の漢方薬を終了しました。具合がよくなり、漢方薬を飲む必要がなくなったからですが、1人は再発防止にレバコールを飲んでもらっています。ひろはし薬局では、漢方薬は1日約500円前後・レバコールは100円未満、薬局経営を考えると漢方薬を中止しない方がよいのですが、利益を上げることがヘタなのですね。


不妊症のカップルが増えています。相談を受けると女性の生理トラブルが気になり、漢方薬で改善を図るのですが、生理痛のある人も多くいます。ただ単に痛みと考え生活を省みないと、不妊治療で大きな出費や心の傷を負うことにもなりかねません。若い女性ほど漢方相談が必要だと感じている今日この頃です。


不妊症・心の病・漢方薬生活習慣病・皮膚病
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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