「愛されてこそ」

昨日はせっかくの好天にもかかわらず、稲刈りの準備もそこそこにタイトルの講演会(講師:小林洋子)に出かけました。氏は地元長岡市出身で中学高校の教師生活の後、自身の経験から同じタイトルの育児用冊子を自費出版されたと聞いています。


その冊子の反響が大きく各地で講演活動に多忙の日々を送っているということですので、機会があれば是非聞いてみたいなと考えていたのです。思春期を見通した乳幼児期の子育てと副題にあり、脳科学的な説明を加えながらの講演でした。


乳児期幼児期の関わり方が人格形成に大きな影響があり、発達に応じて関わり方も変化していくことなど、経験を通しての育児論だからこその説得力がありました。


特に新しいような情報ではなかったにもかかわらず、納得するところが多かったのは、経験の他に近年の家族や地域のあり方が変化してきている所を述べていたからと思います。


参加者からの質問への回答を聞いていると、対応はケースバイケースで柔軟さが必要との印象を受けましたが、当にそのとおりでマニュアル本の知識を絶対視する世代に現実は違うことも多いから参考程度にするのがよいとのニュアンスに共感しました。


精神(心)を病んで私のところに相談に来る方の多くが、乳幼児期や少年期に家族から充分な愛情を受けなかったんだろうなと想像できます。核家族化・少子化・共働きなどの社会構造上の問題もありますが、祖父母や地域社会とのつながりを上手に使って子どもの人格形成に役立てないといけないのでしょうね。


マニュアル通りにならないからと悩む必要はないんです。私らや私らの先輩たちはかなりアバウトに育てられましたよね。そして悩んだら遠慮なく他人に聞いてみたらどうでしょう。先輩ママやパパ、近所の人たち、地域の保健師助産師に声をかけてみてください。


私は人格形成だけでなく、喘息やアトピーなどのアレルギー疾患にも大きく関係するのが乳幼児期の関わり方だと思っています。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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