ものもらい

ものもらいは麦粒腫と専門的に言います。同じような病気に散粒腫というものがありますが、麦粒腫が細菌感染なのに対し、こちらは脂肪の塊が詰まるものです。散粒腫が体脂肪率と関連があるか、私はわかりません。


さて麦粒腫は放っておくと大きくなって、傷み・発熱を伴う様になります。細菌感染が原因ですから小さいうちに抗生物質を服用すると、大抵治ります。


抗生物質が効かない感受性のない菌や耐性菌だと、麦粒腫は大きくなって手術(簡単な切開ですが)をすることになるのです。


眼科医では抗生物質の点眼薬を処方されることもありますし、薬局ではサルファ剤の点眼薬を販売します。どちらも細菌を殺す働きがありますが、よほど初期でないと効果は少ないように感じます。


ホウ酸も同様な理由で使われますが、肝臓に対する毒性や誤飲防止などの理由で、私はお勧めしていません。


ある程度の大きさで相談された場合、ハイノウサンやシギャクサンという漢方薬を飲んでもらいます。どちらにも抗生物質のような殺菌作用があり、即効性も期待できるため3〜5日分を渡しています。


漢方薬があるお蔭で他の薬局やドラッグストアと比べ、いろいろな相談に応えることができるのですが、この麦粒腫漢方薬がなければ眼科医に紹介せざるを得ないケースでも対応ができています。ただ手術が必要か、見極めをシッカリする必要がありますが。


特別不潔にしているわけではないのに、繰り返し麦粒腫になる方がいます。日頃の生活に問題があるのか体質の問題かは本人によく確認する必要がありますが、ほとんどわからないでしょう。
大きくなって手遅れになる前に早めに相談することが大事ですね。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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