貼り薬による皮膚炎(かぶれ)

サ○ンパスを貼っていたところが痒いとの相談を受けました。直接貼っていた部分を観察したわけではないのですが、かぶれによる皮膚炎と思われたので、非常に弱いステロイドクリームを渡しました。


貼り薬による皮膚炎は、春〜夏に多く見られます。いわゆる”肌が弱い”人に多く現れますが、何故でしょうか?普通はあまり深く考えることはないのでしょうが、手荒れ・アトピー性皮膚炎・火傷などの状態にこの知識が役に立つと思います。


皮膚は、人間の身体を卵に例えると卵の殻に相当します。内側の組織を守ると同時に外からの異物の進入を防ぐバリアの役目を担っています。


貼り薬を貼ると、皮膚は蒸れてバリアとしての働きが弱くなります。暖かい時期であれば汗をかきやすいため蒸れやすくかぶれ易いのです。


手荒れやアトピー性皮膚炎は洗剤や皮膚の乾燥により、このバリアが壊れており、火傷は熱により皮膚そのものが傷害され最悪の場合バリアとしての機能がなくなってしまうのです。皮膚を保護するスキンケアが大切な理由です。


かぶれ自体は、ステロイドの使用で1週間程度で改善しますが、貼り薬を使い続けるのはいかがなものでしょう。かぶれ易い方はできるだけ使用を避けた方が賢明で、ローションやクリーム剤に変更するのがいいと思います。


話は変わりますが身内に不幸があって、明日御通夜明後日葬式の予定です。詳しい日程などは午後から打ち合わせの後になりますが、2〜3日ご不便をおかけすることをご了承下さい。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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