温泉からレジオネラ菌検出

温泉付マンションを販売しているアパグループの浴槽から数千倍の基準を超すレジオネラ菌が検出されたとテレビ等で報じられています。


一般の方にとってレジオネラ菌は聞き慣れないかも知れませんが、重症の肺炎を起こすとても危険な微生物です。しかも身近にいる細菌ですから、感染する機会は意外と多いかもしれません。


42℃、レジオネラ菌が最も繁殖しやすい温度だそうです。入浴の適温を考えるとレジオネラ菌を繁殖させるために存在するようなマンションだったわけですね。過去にも循環式の24時間風呂やスパ施設で検出されているのが納得できると思います。


でも危険性は入浴施設だけではありません。風邪シーズンによく使用される加湿器も手入れが悪いとレジオネラ菌を室内に振り撒く可能性が高いのです。レジオネラ菌は空気中に漂っている状態で感染しますから、入浴施設より怖いといえます。


他にも蒸気式吸入器やスチームアイロンなども注意をしなければいけないと思います。これらの機械を使用した後は、特にパイプやノズルの部分を洗浄して乾燥させたほうがいいでしょう。


加湿器や蒸気式吸入器のように毎日使用するようなものでも定期的(1週間に1回は)に手入れをすることをお勧めします。本来は毎日が望ましいのでしょうけれど・・・。細かな部品だったら消毒用のアルコールに浸すのもいいでしょう。


上記の機械は手入れが悪ければレジオネラ菌だけでなくカビも繁殖します。カビによっても肺炎などを起こすことがありますから、私は10年以上前から加湿器や蒸気式吸入器の使用に注意するようお客さんに話しています。


レジオネラ菌やカビによる肺炎は呼吸器の専門医でなければ見つけてもらえない可能性もあることから、できるだけ多くの人にこのことを知って予防に努めていただきたいと思います。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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