性感染症の治療薬

昨日は薬剤師会主催の勉強会に出席してきました。性感染症の治療薬がテーマで、なかなか勉強する機会がないテーマですから是非とも出席したいと思っていました。


新たな知識として得たことがいくつかあります。まず尖形コンジローマ:パピローマウィルスによるイボが症状です。治療は今までレーザー等で焼灼するのが基本で痛みを伴うものでした。現在は外用薬が開発され外用薬を塗布するだけのものになり治療に伴う苦痛はかなり減少したといっていいでしょう。


このパピローマウィルス、子宮頸がんの原因ウィルスとして確実視されています。尖形コンジローマをおこすタイプは発がん性は低いといわれています。性感染症としての子宮頸がんを意識する事例として、某男性タレントの奥さんと不倫相手の2人とも子宮頸がんになったケースがあります。


淋菌は頻度の高い性感染症ですが、性行為を介した感染率は30%と高く最近は抗生物質に耐性を持った淋菌が増加しているとのことです。言うまでもなく性感染症は性的パートナーとの同時治療が基本なのですが、この同時治療が守られないと耐性菌が発生するのです。


その他、梅毒・性器ヘルペス・トリコモナス症・性器カンジタ・クラミジア・軟性下疳・・・とありましたが、新たな知識を得るところまでではありませんでした。


ふと考えたこと、パピローマウィルスにはイボの治療で使用するヨクイニンが効くのではないかということです。もし効果があればヨクイニンを使用することで子宮頸がんまでも予防できるかもしれないと考えました。実際がんにヨクイニンを使用することがありますし、イボにも使うヨクイニンなら効きそうです。


街中の薬局に性感染症の相談に来る人はめったにいませんが、場所が場所だけに医師の診察を受けるのも勇気がいるでしょう。診察を受けたくない方が来たときのために、きちんと正しい知識を入れておくことは大切です。


時間的に猶予があるなら当薬局の場合漢方薬を使うこともあります。もちろん受診を基本としますけれども。その前に性感染症の知識を若い人にも入れる必要があると思いますし、治療よりも予防に力を入れるべきと思いますけどね。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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