少年期〜青年期の男女に発生しやすい皮膚病に毛孔性苔癬というものがあります。拡がったり痒みや痛みを伴うような皮膚病ではないのですが、美容上気にする人が多くいます。
よくできる場所は、腕の外側・胸・背中でしょうか。毛穴の部分の角層(表皮の一番外側)が厚くなって毛穴が詰まり、皮膚表面はザラザラし見た目はソバカスのように小さい黒点が集合しています。
ありふれた皮膚病のわりに決め手となる治療法はないようです。以前オードムーゲで清拭してもらい改善した方がいました。オードムーゲでダメな方にはピーリング効果を期待してグリセリンカリ液を試してもらっています。
少し古い”今日の治療指針”には尿素軟膏を使用すると書かれていますが、効果はあまり期待できないとも書いてあります。角質溶解作用をもつ尿素やサリチル酸もいいかもしれませんが、皮膚の厚さが手の掌に比べると薄いので慎重にしないといけません。
サリチル酸や尿素は最後の手段にしたいと思っています。サリチル酸は皮膚への刺激を、尿素軟膏は基剤の皮膚に対する負担が気になるからなのです。でもオードムーゲもしくはグリセリンカリ液で大抵は解決できるでしょう。
できるだけ刺激や負担の少ない方法を提案する、私が常に相談に当たる時に考えることです。
話は変わりますが、明日は休暇を頂きます。次回のブログは来週月曜に書きます。乞うご期待を!・・・というより、いつもつまらない書き込みにお付き合い頂き感謝致します。
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