火傷に注意

やけどは寒くなるこれからの時期に増えるような気がします。最近はオール電化住宅も普及してきていますから寒いからと火傷が多くなるとは限らないのかもしれませんが・・・。


火傷の重症度は障害の深さによって分類されています。1度は表皮まで、2度は真皮まで、3度は皮下組織とされていますが大切なのは障害の深さよりも面積です。


体表面積の20%以上が傷害されると生命に危険が及ぶとされており集中管理が必要とされます。顔・頭部や外陰部の火傷では面積が少なくても後遺症の関係で高度な医学管理が必要とされていますし、小児では20%以下でも注意が必要とされています。


大雑把ですが火傷面積の把握にはナインの法則(9の法則)といわれるものが使われています。片腕が9%・片足が18%(9%+9%)・体幹部36%(9%×4)・顔面+頭部9%・外陰部1%となります。


火傷は熱傷ですから、救急処置としての”冷やす”行為が非常に重要です。まず患部を速やかに冷やすことで障害の程度を軽くすることができます。効果的に冷やすことができれば衣服はそのままでも構いません、とにかく冷やすことです。


時間は10分とも30分とも諸説あるようですが、最低でも10分は必要でしょう。水道水を使う場合水圧で障害を拡大しないように患部に直接流水をかけないように注意してください。


水泡(水ぶくれ)ができた場合は、破かない方が賢明です。破くことで細菌感染の危険性が増し回復に影響が及ぶからですから、自然に破れるのを待ちましょう。


2度の軽症(真皮上層まで)で体表面積の1%程度(手のひら大)が家庭医学の範囲と考えられます。上記のように充分冷やした後、紫雲膏を使うのが一番いいように感じます。痛みが早く治まり組織の新陳代謝もスムーズで痕も残りにくく、きれいに早く治ることが使用した医師薬剤師に共通する意見です。


状況によってはキュウギャクトウという漢方薬を併せて服用すればもっと効果はあがるでしょう。以前使った時の感触では、キュウギャクトウを使った方が回復が良かったようです。通常の治療では抗生物質を使用した感染防止を主体としていますが、漢方薬を使用することで積極的に回復を早くすることが可能だと思います。


でも一番大切なことは、火傷を起こさないように注意することです。特に小さいお子さんがいる家庭では、念を入れて気をつけるようにしましょう。


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