栗きんとんとクチナシ

年賀状をこれから書こうかと思う身にとっては少々早過ぎる話題かもしれません。でもソロッとおせち料理の準備・買出しに動き出しているのではないでしょうか。


我家では毎年(たぶん?)栗きんとんを作ります。千葉の親戚からサツマイモが大量に送られてくるので材料には不自由しません。鮮やかな黄色はクチナシの実で染めます。


クチナシの実は生薬名サンシシと言いますが、一般的には栗きんとんやタクアン漬けの色付けとして知られているのではないでしょうか。あるいは草木染の染料として知っている方もいるかもしれません。


サンシシの漢方での働きは、肝炎や皮膚病・不眠症・のぼせなどの解消と粉末を練って打ち身や捻挫に使用します。専門的になりますが”肝や心の熱症状”に対して使われます。


食品の色付けに使う程度の量では残念ながらこれらの働きは期待できないでしょう。スーパーなどで手に入れたクチナシだと薬効自体少ないものも出回っているようですので尚更ですね。


当薬局では20g350円(税別)で販売しています。イタリア料理のパエリアに使用され同じく黄色に染めるサフラン
が0.3g300円(税別)ですからはるかに安価です。


微妙な違いを言えばクチナシは冷え症には不向きですしサフランは冷え症向きとなります。通常の使用量ではあまり神経質に考える必要はないですけれどもね。


黄色は中国では尊い色と考えられているようで、風水などでも財運と関係深いとされています。縁起のよい料理で新年を迎えるおせち料理、既製品でなくできれば心を込めて作れば更に効果も期待できるのでは。


不妊症・漢方薬・心の病・生活習慣病・皮膚病
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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