地竜(ジリュウ)で熱を下げる

昨夜は小児の準夜間救急の当番薬剤師として勤めてきました。市内の学校で学級閉鎖の話もあったので、混雑するかと思ったのですがインフルエンザと思われた方は1人。7時から10時までの3時間で調剤したのは9名でした。


子どもの急な発熱は、やはりビックリします。親であるなら子どもの辛そうな状態を見たりすれば、心配するのは当然でしょう。なぜか夜間や休日になると体調を壊すのですね。


ほとんどは一晩様子を見るだけでも充分なのですが、祖父母と同居していなければ経験者のアドバイスもないでしょうし、重大な病気や後遺障害の断片的な知識が不安を増し、救急外来を受診する結果になっています。


「葛根湯は漢方のアスピリンだ」と言った方がいましたが、解熱目的で葛根湯を使用すれば、葛根湯の合わない体質の方は副作用を起こしてしまいます。安全に使える解熱剤の意味で言ったのでしょうが漢方の本質を理解していない発言内容でした。


民間薬(広い意味での漢方)レベルで使用される生薬に、ジリュウがあります。フトミミズの乾燥品ですが、発汗を促して解熱させる作用があります。自分で煎じてもいいのですが臭いですね。最近は匂いを調整したフトミミズのエキス剤がありますので、こちらの方が使いやすいでしょう。


リュウの効果は合成の解熱薬に劣らず、比較的速やかに熱が下がるという印象を持っています。解熱剤によるアレルギーが気になる方は試してみてもいいのではないでしょうか。


高熱が続く・夕方〜夜間に上がる・微熱になる・・・など発熱のパターンにはいくつかありますが、パターン別に漢方薬では対応する薬がありますので、困った時は一度ご相談下さい。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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