自律神経の変調にご用心 

22日(金)は痛風の専門医が講師の講演会に、23日(土)は東洋心身医学研究会に参加するため東京に行ってきました。金曜日は講演会が入りやすく、学会や研究会は土日に行われるので、週末は結構ハードなスケジュールとなります。帰りは春一番が吹き荒れたお陰で、1時間以上遅れて長岡駅に着き自宅に着いたのは夜中の1時頃と大変な1日になりましたが、それなりに収穫もありました。改めて報告したいと思います。


春一番が吹けば本格的な春も近くなります。気候も定期的に変化し、いわゆる“三寒四温”を繰り返しながら穏やかな春を迎えます。身体も自然と同様に変化を受け、冬の身体から夏の身体へと変わる“変わり目”です。漢方的にこのように考えると“季節の変わり目”の変調を理解しやすいと思います。


この変化がスムーズに行われないと、身体は変調を来たし“自律神経失調症”と呼ばれる様々な症状が現れます。めまい・立ちくらみ・頭痛・吐き気・動悸・ほてり・のぼせ・耳鳴り・肩凝り・動悸・不眠・腹痛・便通異常(下痢や便秘)・手足の冷え・ほてり・汗の異常・・・・など。また、喘息のように自律神経機能と密接に関係する病気が、この頃悪化しやすいのは季節の変化に身体の変化がついていかないからだと考えられます。


この時期に体調を崩す方は、生活の内容を改めて見直すのが大切です。私はよく「規則的な生活を心掛けてください」と言いますが、夜と昼間の生活を規則正しく送ることは、あなたの自律神経のリズムを調える働きがあります。明るくなったら起きる、暗くなったら眠る、たったこれだけのことですが、自然界のリズムに身体のリズムを合わせることは自律神経失調症を治す基本中の基本なのです。


これだけで改善する方は多くないのかもしれませんが、自律神経失調症とは車で例えれば、ブレーキとアクセルを同時に踏んだり踏み方がたりなかったりと、メチャクチャな状態ですから、アクセルとブレーキを上手に使い分けることは基本なのです。


これより先には、医薬品などの力を借りることになります。私は多彩な症状に合わせて漢方薬を使うことが多いのですが、“若甦ロイヤル”という薬用人参+牛黄+ロイヤルゼリー製剤も使います。また最近は自律訓練法をアドバイスすることも増えてきています。


春先の時期に、体調が崩れたら「規則正しい生活を送って!」という身体からのサインだと思い、あなたの生活を振り返ってみてはいかがでしょう。


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