自律神経と病気

木曜日に、右手を手術してきました。しばらく不自由な生活になりますが、雪も少ないから思い切って決断したのですが、またこの寒波で雪が降ってきました。なるべく手を使わないようにしたいのですが・・・

自律神経失調症とは便利な病名です。いろいろな検査をしても、特別な原因が見つからない時に使われたりしますが、「気のせい」と言われるよりは納得できるのではないでしょうか?
気のせい=機能性ですから、体のバランスが崩れている状態と解釈することができます。体のバランスを調べる検査は、基本的にはありませんから(自律神経の機能を見る検査はあるにはあります)検査では異常が見つからないわけです。と言うか、器質的な異常を発見するための検査ですから、機能的な異常は見つけようがないという方が正確でしょうか?

さて、自律神経の関係する器官や臓器はたくさんあります。内臓は自律神経に支配されていますし、発汗や血圧にも関係してきます。ただ、自律神経は独立して働いているわけではなく、内分泌系(ホルモンなど)や免疫系などとも影響し合っていますし、ストレスや気分などの影響も受けます。したがって、自律神経失調症と言えばほとんど当てはまるわけで・・・

でも自律神経を治療する方法となるとあまりパッとしたものはありません。だから、漢方薬に救いを求めたり、カウンセリングを受けたり、いろいろな健康食品を試したり、果ては怪しげな宗教にはまったりします。本人は辛いわけですから当たり前なのですが、満たされない人も多くいるみたいですね。

私は、漢方と出会い、機能性の病気に多く効果があることを実感してきました。その一方で、まだまだ解決できない病気や症状にも出会ってきました。そこで効果を高める方法を求めて勉強しだしたのが心身医学です。日本心療内科学会に入り多くの技術を身に着けることができました。今、ストレス社会に生きる現代人のかなり多様な症状や悩みに真摯に向き合うことができます。まだ完ぺきではありませんが、活路を示すことができますし、実際に効果も上がってきています。

そこで、自律神経失調症をはじめ自律神経が関係した症状や悩みには、漢方薬・カウンセリングや心理療法(ストレスが関係する場合には重要)・栄養療法(飽食時代の意外な盲点かも)・生活リズムなどの生活習慣・運動・・・などの視点からアドバイスするようにしています。

薬局ですから、薬を売ってナンボですが、薬を最終的には止めてもらえるようにしたいのです。薬で治るきっかけを与えて最後は自分の力で治す。理想です。何故か?薬はできるだけ最小で使うことが副作用や漢方の場合なら資源保護の点で重要だからで、また再発防止の視点からは、治す力をつけてもらった方が効果的だからです。

特に重視しているのが、漢方薬自律訓練法ですね。本来コントロールできない自律神経をコントロールできる感覚?(うまく表現できません)を、スキルとして身に着けてもらうことで、漢方薬の効果を高め再発防止に役立ちます。結果的に安価で済みます。今、手がけていることがたくさんあり、自律訓練法のパンフレットが出来ていませんが、早めに作りたいと思っている資料の一つです。自律訓練法で検索するとたくさんヒットすると思いますが、きちんとした訓練を受けていない人の作った情報もあり注意が必要です。

漢方のサイトも玉石混交、きちんと使いこなすには、やはり5年10年の勉強は欠かせないでしょうね。20年やってもわからないことだらけです。奥が深いですね。
だから、長岡でもきちんとした相談ができるように勉強を続けたいと思いますし、長岡で勉強会を発足させたいと考え医師も含め声掛けをしていますがまだまだ至りません。加えて、カウンセリングや心理療法を新潟や東京でなく地元で受けられるように努力しています。いくつかの方法を中心にいろいろなケースに対応できるようになってきたと思いますので、自律神経失調症のような病気も応用できます。

長岡は、漢方相談や心理相談に関しては、他地区より遅れている感じを持っています。せめて地元である程度処理できるようになるといいなあと考えているのです。
自律神経の病気で悩んでいるのなら、一度話を伺います。ひょっとしたら新たな活路が見つかるかもしれませんよ。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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