急性アルコール中毒に注意

今日はPTAの総会があり午後1時で薬局を閉めます。申し訳ありませんがご了承下さい。その後は転入および転出された先生の歓送迎会があり、2次会・3次会と続く予定です。


さて、歓迎会の時期ですね。もっとも花見と兼ねて終わっているかもしれませんが、大学生は何かと理由をつけて飲んでいるのではないかと私の経験から推測します。アルコールは社会の潤滑油とされるように、程よく飲むのがポイントで飲めない人に無理やり飲ますのは言語道断。


アルコールが飲めるということは成人になっているわけですから(たぶん?)常識的に楽しく飲みましょうよ。でも、飲めない人に飲ませたり、適量を超えて飲みすぎたりすると急性アルコール中毒になることも。


ある実例:Kさんは所属クラブのコンパに参加し先輩に酒、ウイスキー、焼酎をストレートで飲まされた。日本酒コップ4〜5杯とウイスキーコップ4〜5杯くらいは飲まされたと推定される。イッキのみもあったらしい。Kさんは立ち上がろうとしてその場にひっくり返り、トイレで吐き、いびきをかいて寝てしまった。翌朝、ゆさぶってもKさんが起きないので、ワゴン車で救急病院に。到着した午前8時30分、すでにKさんの息はなかった。死因は急性アルコール中毒による急性心不全


このような例はこの時期特に増え、救急出動件数増加の一因にもなっています。せっかくの楽しい宴会を悲しい会合にしないためにも成人として自覚を持ってアルコールと付き合ってゆきましょう。しかし、いざアルコールが入ると脳の理性は抑えられ無理強いする人が出てくるのも事実。周りの人がお互いに注意しあえる関係も必要ですね。


ところで自分が飲めるか飲めないか、強いか弱いかを知る簡単な方法がアルコールパッチテスト。アルコールを含ませた脱脂綿を腕の内側に7分間貼るだけの簡単なテストです。


はがした時に赤くなっている人は全く飲めない人。少し飲んだだけでもアルコールの分解に時間がかかるため中毒になりやすい人です。


はがした時赤くなっていなくても10分後に赤くなる人がいます。この人は一応飲めるけどホントは飲めないと考えられます。日本人の3〜4割はこのタイプだそうで、無理して飲んでいると身体を壊しやすいようです。


10分経っても全く変化しない人は日本人の約半数いるようです。いわゆる強い人なので、調子に乗ってイッキ飲みしたりすると急性アルコール中毒になる確率も高いのです。また毎日のように酒を飲んでアルコール依存症にもなるタイプです。自覚が必要なタイプと心得ましょう。


では、アルコールと正しく付き合う10か条を紹介します。
1、イッキ飲みは絶対にしない
2、笑いながら共に楽しく飲もう
3、自分のペースでゆっくりと
4、食べながら飲む習慣を
5、自分の適量にとどめる
6、週に2日は休肝日を
7、他人にお酒を無理強いしない
8、薬と一緒に飲まない
9、強いアルコール飲料は薄めて
10、遅くとも夜12時できりあげよう


私も今日は12時までに終わるように気をつけます。


皮膚科の病気・心療内科相談・漢方薬生活習慣病不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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