インフルエンザの強毒型と弱毒型

連休の真っ最中だったでしょうか、秋田県や北海道で鳥インフルエンザによる白鳥の死骸が見つかりました。H5N1の強毒型鳥インフルエンザだと発表されました。屋外で野鳥の死骸を見つけたら直接触らないように気をつけてください。


あなたは強毒型と聞いてどのように想像しますか?文字通り毒性が強いのですが、猛威を振るったスペイン風邪(スペインインフルエンザと一部の研究者は呼んでいます)は強毒型ではなく弱毒型でした。


では強毒型の新型インフルエンザが流行したら?どの程度被害が出るか不安です。弱毒型(通常のインフルエンザも含めて)は主に気管支や肺にインフルエンザウィルスが感染し症状も肺や気管支が中心です。


全身症状として発熱や関節痛は伴いますが、肺炎や気管支炎にはなっても肝炎や腎炎にはほとんどなりません。しかし強毒型の場合は肺や気管支に感染するだけでなく肝臓や腎臓にも感染し傷害します。


つまり全身の臓器を傷害することから強毒型とされるのです。このインフルエンザに罹ると全身の臓器が同時に傷害され、ひどいと多臓器不全を招き死亡すると考えられているのです。


このような事態に対し私達の身体には免疫という仕組みが備わっていますが、強毒型インフルエンザにおいてはこの免疫が暴走しサイトカインストームと呼ばれる状態になることも予想されます。


はしかやおたふく風邪に大人が罹ると重い症状になることは知っているでしょう。免疫のシステムが出来上がった成人ほどサイトカインストームにより重い症状になります。小児や老人は意外にも軽い症状で済むかもしれませんが、体力があるからと過信してはいけません。


恐らく多くの業者が新型インフルエンザを対象に商品を販売することでしょう。この時”免疫力を上げる”ことが正解かどうか私は現在わかりません。今後の情報を待ちたいところです。


私が考える対策は改めて書きたいと思いますが、強毒型は全身が傷害される病気であり、免疫力が仇になることが問題だと考えています。


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