眠剤で夜間頻尿が改善

昨日の中越排尿障害セミナーから。講師は東京慈恵会医科大学泌尿器科の鈴木康之先生。「頻尿・夜間頻尿の病態とその対策」と題された講演では、夜間頻尿がもたらす身体への影響をはじめ頻尿だけでよく話ができるなぁと感心させられました。


わかりきった内容も多かったのですが(私だけでなく他の参加者も同意見)改めて感心したこともありました。夜間頻尿があると短命の傾向ということもわかりました。夜間頻尿とは一晩に3回以上トイレに行くこととされます。


3回も4回もトイレに起きるようでは充分な睡眠が得られず身体に何らかの障害が起きても不思議ではありません。夜勤勤務者も確か短命だとの研究報告がありますが、夜に眠ると言うことはとても重要な意味があるのでしょう。


目が覚めるから(眠れないから)トイレに行くのか、尿意を感じるから目が覚めるのか、はっきりしませんが眠剤を使って睡眠を深くするとトイレに行く回数は減少します。


驚いたことに回数が減るだけでなく一晩の尿量も減るということです。眠れば抗利尿ホルモンの働きで腎臓で作られる尿量は減少しますが、こんな単純な説明では解明できないようです。


講師の鈴木先生も理由はわからないと言っていましたし、精神科の先生(睡眠の専門家)に聞いてもわからなかったそうです。ですが、とにかく眠りを深くすることで尿量も減りトイレに行く回数も減るのです。


高齢になれば不眠を訴える人の割合は多くなります。原因も病気がからんだりして単純ではありませんが、可能性を考えて一つでも二つでも解決できることを増やせばそれだけ睡眠は改善されるのです。睡眠改善剤がヒットした背景には眠れずに悩んでいる人が多くいることの現われでしょう。


生活改善薬と呼ばれる薬の中には、単に生活の質を向上させるだけでなく健康寿命を延ばす効果もあることを再認識させられました。医師も治すことだけから満足度の高い治療法へとシフトしてきています。もちろん私も相談において今まで以上に心掛けて行きたいと考えています。


皮膚科の病気・心療内科相談・漢方薬生活習慣病不妊
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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