DASH食について

土日は私が所属する(社)日本薬局協励会の支部総会のため少し早めに閉店して岩室に向かいました。役員でもなければ通常通り営業できたのですが、わざわざ来てくださった方にはご迷惑をお掛けしました。農作業がなくても朝4時半頃には目が覚めてしまいます、習慣とは恐ろしいものです。


循環器関係のテーマがしばらくなかったので今回はDASH食(ダッシュ食)に触れたいと思います。DASH食とは《Dietary Approaches to Stop Hypertension》の頭文字をとってつけられた名称で直訳すれば《高血圧を止める食事療法》となります。要は食事で血圧を下げようということです。


具体的には、野菜・果物を多く、ナッツ・豆類及び低脂肪乳製品を摂取することです。結果的に、カリウム・食物繊維・マグネシウム・カルシウムの摂取量が増加し、血圧が低下してくるのです。


通常高血圧に使用される薬1種で、最高血圧は5〜10mmHg下がります。つまり血圧を10下げるには薬が1〜2種類必要だと言うことです。


食事では高齢になるほど食塩の影響を強く受けることがわかっています。食塩に含まれるナトリウムが血圧を上げ、野菜や果物に多く含まれるカリウムはナトリウムの排泄を促し血圧を下げる作用があります。


DASH食はカリウムの他にもマグネシウム・カルシウム・食物繊維などが効果的に摂れるように組み合わせられています。DASH食の効果を検討した研究によると普段の食事に比べ2ヵ月後には最高血圧が約10mmHg下がっています。


ちなみに果物と野菜を中心とした食事では2ヵ月後の最高血圧は約3〜5mmHgの低下ですから、マグネシウムやカルシウムの摂取量により差が出たと考えられます。


低脂肪乳製品とはどんなものか調べていないのでわかりませんが、以前聞いた講演で大学病院まで紹介された患者さんの高コレステロールの原因がテレビでよいと紹介されたヨーグルトの食べ過ぎだったそうですからチーズかと考えています。


食事は極端なことをする必要はありません。できるだけ多品種をバランスよく摂ることが大切です。ヨーグルトの患者さんのようになっては、何のための食事かわからなくなりますから、今までの食事を基本に血圧が高めの人は野菜や果物・ナッツ類・豆類・低脂肪乳製品を今まで以上に摂れば血圧の薬が1種類減らせるかもしれませんね。


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