母乳育児の盲点

昨日の朝日新聞に、母乳で育てられている乳児に脳障害が発生することがあるとの記事が載りました。珍しいケースとは思いますが今日はこの話題で行きたいと思います。


通常、自然分娩で母乳も出ていれば疑問を挟む余地なく安心して授乳をします。我家だけでなく多くの家庭で普通に行われてきたことです。赤ちゃんもお腹がすけば泣いて母親にアピールします。


記事に掲載されたケースは、出産後から授乳を開始し数日以内に異常を発見されたそうです。充分な量の母乳が出なかったらしく脳の栄養障害からくるテンカン様の発作が現れたこともあったようです。


2年前の小児科学会で初めて報告されたと記事にはありました。始めて聞いたことでビックリしています。体重の減少があったことから母乳の不足が考えられるとのことですが、確か一時的に体重は減るんじゃなかったかなぁ??


どのくらいの量が出ているのか?どのくらい飲んでいるのか?は直接吸わせている場合では確認できませんが、搾乳器を使うのが一つの解決法になるかもしれません。


記事のケースは数日以内の発見ですから、通常はまだ母子共に入院中です。自宅だったら発見が遅れていた可能性も考えられますが、1週間以上経てば心配いらないのかもしれません。


近年、妊娠中毒症への警戒からか妊婦の体重を増やさないような指導が行われているようです。小さく生んで大きく育てるのも結構ですが、低体重児は健康度が低いようなことが言われています。程ほどの体重(適正体重)を保つことが必要です。


漢方の立場で解釈すれば、妊婦の体重が抑えられれば産後の授乳に必要な栄養も不足する”血虚”の状態になると考えられます。体重を増やしたくないのなら体重を増やさずに”血虚”を改善する対策をすれば乳児の脳障害は防げるのではないかと思います。


理想と考えられる母乳育児にも今回のケースのような”落とし穴”が存在することを紹介し、その対策を考えて見ました。我家は孫の時に役立つかなぁ。


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