口唇ヘルペスと免疫

私も若くないということなのでしょうか、夏風邪をひいたかと思ったら口唇ヘルペスが出来てしまいました。それほど無理はしていないので、明らかに老化と考えられます。ヒジョーにショックです。


口唇ヘルペスは”カゼの吹き出物”とか”カゼの華”とも言われ、免疫力の低下した状態(風邪をひいた時など)で現れる皮膚病です。普段(免疫力が正常な時)は体内の神経節に潜んでいて、免疫力が低下した時に神経を伝って皮膚症状を表します。


この発症の仕方はHIV感染とエイズの関係に似ています。HIVは免疫細胞に感染して免疫力を落としますが、ヘルペス疲労や不規則な生活などで免疫力が低下してくるのを待ちます。ここが大きく違います。


ビタミンAに関する文献を読んでいたら、ビタミンAの摂取によりエイズの発症を遅らせることができると記されていました。どのような機序で抑えるのかわかりませんが、ビタミンAの不足は免疫力の低下と関係が深いようです。


この効果をヘルペスに応用すると、ビタミンAを摂取していると口唇ヘルペスを発症しやすい人の予防に使えるかと考えられます。ただサプリメントや医薬品で摂取する場合は過剰症に注意しなくてはいけません。


妊婦の過剰摂取では催奇形性が認められていますから、特に妊婦では注意が必要です。しかしサプリメントや医薬品でなければ過剰症の心配はまず必要ないのでご安心を!


暑い夏の栄養源としてウナギは有名ですが、ウナギはビタミンAの含有量が高いことで有名です。その他レバー・魚介類にも含まれ、緑黄色野菜にはビタミンAに変換されるカロチンが含まれています。「冬至にカボチャを食べると風邪をひかない」のはビタミンAの働きから出たかも知れませんね。


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