にきび痕に対する新認識

昨日は新潟市のユニゾンプラザにて東洋医学会の新潟県部会が行われ発表を無事終えてきました。強迫神経症に対する漢方薬の奏効例について考察を交えて発表してきました。さて来年はどうしようか考え中です。


昨日発表された方の中に皮膚科医がいましたので、疑問に思っていることを確認してきました。にきび痕はどこまで治るかです。ニキビ痕と言ってもクレーターのようになる瘢痕とソバカスのような色素沈着があります。


瘢痕は治り難い印象を持っていますので、潰さないように皆さんにはアドバイスしています。相談を受けた時には「治らないかもしれないよ」と言いながら希望する方にだけ薬を飲んでもらっていました。


でもどうやら瘢痕にも治りやすいタイプがあるようで、もっと積極的に相談にのるようにしたいと考え直しました。方法はいろいろありますが、赤い状態の瘢痕なら効果は十分期待できそうです。


また色素沈着は瘢痕に比べ治りやすいのですが、やはりできるだけにきびそのものを早く治すようにしないと、余計な出費や精神的苦痛に悩むことになりますね。


にきびに対する漢方薬の効果を発表されていましたが、だいたい私が使うのと同じような薬で似たような治療効果が出ていますね。


皮膚科医は一般的にニキビに抗生物質を使いますが、抗生物質が効くニキビは全体の4割で、胸や背中にニキビには効果がほとんどないこともわかりました。抗生物質の効かない6割のニキビは漢方薬心理的なアプローチを組み合わせて、総合的に対応しなくてはいけません。


もちろん皮膚科的な考え方は基本にすることは最低限の常識ですね。皮膚の病気は皮膚科的な考えをベースにストレスや生活習慣も考えて対応しなくてはいけない時代に入ってきています。


特に顔に出たニキビは、美容的にも本人の苦痛になりストレスが更にニキビを悪化させる悪循環にもなります。人によっては消極的になり極端なケースでは引きこもりにさえなることもあります。たかがニキビ、されどニキビですね。

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