糖尿病の合併症を防ぐ

今回の汚染米事件で大阪の漢方メーカーの製品に使用されていたことからTV局やお客さんから問い合わせを頂きました。こんな形で拡がるとは思いもかけなかったわけですが、
今日現在汚染米が使用されている製品は当薬局にはありません。安心して服用いただけますが、今後の推移を見守りつつ再度確認してゆきたいと思います。


この時期山野の道端でフジバカマの花を見かけることがあります。フジバカマには血糖値を下げる働きがあるとして数年前まで民間薬として流通していました。法律の改正により現在は流通していませんが、残念なことです。


糖尿病は血糖値が上ることで全身の臓器に影響が現れる病気です。血糖値を下げることが大切なことは間違いありませんが、動脈硬化の進行を防ぐには血圧値の管理がもっと重要とされています。


このことは血圧値だけでなく糖尿病の合併症を防ぐには血糖値以外の他の要素にも注意しなければ合併症が進行することを意味しています。糖尿病の三大合併症は、神経障害・網膜症・腎症ですが進行した末期症状は、足の切断・失明・透析になり通常の生活が送れなくなります。


比較的早期に始まる神経障害は糖の代謝が関係するので、血糖管理が重要ですが治療と並行して糖代謝を改善する漢方薬の使用により神経障害の発症を遅らせることができます。胃もたれや便秘などの胃腸障害・しびれや麻痺などの感覚異常・インポテンツなどが神経障害で起こるとされています。


網膜症や腎症は血管の動脈硬化が原因なので血糖管理・血圧管理が基本になります。ただ網膜や腎臓などの細い血管では最高血圧収縮期血圧)よりも平均血圧を重視すべきであると考えられます。平均血圧を効果的に下げるには末梢血管を拡張させる作用のある漢方薬やオケツを去る漢方薬が有効でしょう。


特に腎症による透析予防には、更に牛黄を使われると腎臓の保護効果が期待できます。週3回・1回4時間の透析治療に加え食事制限などの不便な生活を1年でも2年でも遅らせることができたらいいですよね。


いろいろなところで糖尿病の合併症の怖さは伝えられています。医師も保険診療の枠内で精一杯の治療をしています。食事や運動など生活習慣の改善を精一杯やっても症状が進行する人はいるのです。あなたの将来の生活を(合併症から)守る一つの方法を紹介しました。

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