糖尿病の新しい治療薬

あなたは目の前に困っている人がいたら、どうしますか?普通なら助けますよね。では、その人を助けることによって自身が傷つく可能性がある場合は?場合によってはあなたの人生が狂うかもしれないとしたら?それでも助けられますか?助けることも苦痛が伴いますね、助けなければ後悔が残りますよね。友人であれば、親しい間柄であれば、更に悩みますね。永遠に出ない結論かもしれませんが、考えることが苦しい問題です。


12月に発売予定の新しいタイプの糖尿病治療薬を記念して行われた昨日の講演会。『CGMから学ぶ糖尿病治療戦略ーインクレチンの位置づけー』と題し、東京慈恵会医科大学、糖尿病・代謝・内分泌内科教授、田嶼尚子先生による講演でした。


糖尿病は、合併症(網膜障害・神経障害・腎障害)の予防から死亡率の低下へと治療の目標が変わってきています。そのためにいろいろな研究結果を調査し、HbA1c(糖化ヘモグロビン:過去2ヶ月程度の血糖値の平均を現す)を指標にした治療から、空腹時血糖値や食後血糖値も指標に加える治療へと変わっていくようですね。


そして糖尿病による死亡を抑えるには、やはり糖尿病のコントロールを良好に保たなくてはいけません。これは低血糖を起こさずに血糖値を下げることなのですが、24時間モニター(CGM)を見てみると低血糖を起こしているケースも発見できるとのことで細かな血糖チェックが一度は必要かと思われました。


そして低血糖を起こしやすい人は血糖コントロールが悪いのでやはり病気の進行により、合併症を起こしたり死亡したりしやすいとの説明に早期(糖尿病が軽いうち)に治療を開始することがとても重要かと考えさせられました。


高血圧もそうですが糖尿病も自覚症状に乏しいため、尚且つ生活改善が重視されるために、本人の意識改革に困難が伴います。しかし早期なら薬を使わずにコントロールすることも可能なことが多いはずです。


やる気しだいと言えばそれまでですが、交流分析の人格適応論に従えば行動・思考・感情のどこにアプローチするのが効果的かがわかります。今文献を取り寄せているところで、まだ身に付いていませんが有用なツールと思いますので勉強したいと思います。


ちなみに今月14日は世界糖尿病デーだそうです。東京タワーなどはブルーのライトアップが楽しめますよ。

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