子供の肥満と動脈硬化

私の好みで恐縮ですが、ぽちゃぽちゃしたふっくら体形の女性が好きなのです。わが女房殿、知ってか知らずかふっくらしてきました。そんな女房殿の枕元に”ちょい太で大丈夫”鎌田実著の本を見つけました。お互い痩せよう・・・。


米国心臓協会の年次集会での発表です。BMIで上位10%程度の肥満グループ(正確に言えば集団の57%がBMIの上位5%に入る平均年齢13歳のグループ)の頚動脈を計測して血管年齢を割り出したところ、実年齢よりも30歳高かったそうです。


肥満の程度が高いほど(BMIの数値が大きい)、血液中の中性脂肪の値が大きいほど、血管年齢は高くなる傾向を示したと報告にあります。対象人数が少ないなどの問題点はあるものの注目すべき結果だと思います。


小児の肥満は増加傾向にあると思われます。肥満の原因は体質を除けば食事・間食と運動のバランスが悪いことであり、早い頃からの生活習慣に問題があります。特に小児期に形成された味覚の好みは一生涯続くとされ、生活習慣の変更は困難と思われます。


でも子供だって好き好んで太ったわけではなく、家庭での生活習慣や保護者の意識が小児肥満の根底にあると思います。男女共同参画時代の現代において古い考えかもしれませんが、母親を中心に栄養摂取の基本を父親が中心になって肉体労働や屋外運動を、子供にきちんと教えるべきでしょう。


ひょっとしたら保護者に対する教育が必要なのかもしれません。保護者とは我々世代ですが高度成長と共に食生活も洋風化し脂肪摂取量も増加しています。今増えている生活習慣病の多くは食生活の変化に原因があるといってもオーバー過ぎはしないでしょう。


冷静に考えてみてください。子供の血管年齢が30才高いということは、子供と親の老化度が同じということです。もしかすると子供の方が年をとってることもありえますね。これ以上悪く考えることは止めておきましょうか。


成長期の子供ですから、本来ならたくさん食べさせ、そしていっぱい体を使わせることが望ましいのです。身体を使うことが非常に少なくなってる現在のままでよいとは思えません。かと言って名案があるわけでもないのですが、あなたも一緒に子供の将来の健康を考えてみてください。

今晩、弘前に旅立ちます。月曜の午後3時頃に薬局に戻る予定です。日本心療内科学会の総会出席のためご迷惑をお掛けしますが、新しい情報を仕入れて皆様によりよい相談を提供できるよう勉強してきますのでご理解下さい。

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