入浴死を防ごう

日本人に生まれてよかったと思うことの一つに”温泉”があります。特に外の景色を眺めながらボーっとできる露天風呂は至福の一時と言えるでしょう。日本人なら誰しも理解できると思います。


さて驚くべきことに入浴中に亡くなる事故死は年間1万4千人になるとの報告があります。交通事故による死者数よりも多い数字ですね。これほど多くの方が亡くなっていることを先ず知るべきでしょう。


しかもその多くは65歳以上の高齢者です。冷えた脱衣室で裸になって血圧が上昇して心臓の負担が増え、さらに熱めの風呂に入って末梢血管が開き更に大きな負担が心臓にかかり狭心症心筋梗塞の発作を起こすことなどが考えられます。


また長風呂で汗をかき脱水状態で発作を起こすことも考えられます。末梢血管の拡張により一過性の脳貧血(TIA)を起こし溺死することもあるでしょう。高齢者にとって風呂・温泉は事故の多い場所だということを肝に銘じましょう。


予防策として急激な温度変化を身体に与えないように、脱衣室や浴室を温めておくことが大切です。そして湯温に身体を慣らすため手足の先から湯をかけ徐々に入浴することでしょうね。


心臓への負担を減らすためにシャカンゾウトウ・ショウミャクホウなどの漢方薬や牛黄を使うこともお奨めです。寒くなりましたので上手に入浴生活を楽しみましょう。


少し早いですが、年末は31日の午前中まで開局していますので、相談は可能です。年始は4日まで休んで5日からの開局になります。

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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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