中心血圧という考え方

好天が続いたため、壁のようになっていた雪の山がだいぶ小さくなりました。今日は雨ですが、この雨でも雪は消えます。春はもうすぐですね。


さて血圧は全身どこでも同じではありません。心臓から送り出された直後は高く、末梢に行くほど低くなります。血圧は、血液量・心臓のポンプ力・血管の硬さ・血管の太さ・血液の粘度などいろいろな因子が関係して決まります。


心臓から送り出された直後は、血管壁からの反射による血圧も加わるために心臓や大動脈の起点部では、直接高い血圧を受けることとなり、当然障害を受けやすくなります。先日亡くなった俳優の藤田まことさんや作家の立松和平さんには、このような要因も関係していたのではないかと思われます。


高血圧が動脈硬化を進め、心筋梗塞脳卒中の原因になっていることはわかりますね。今回取り上げた中心血圧は、日頃腕で測る血圧が同じでも中心血圧が高い人ほど心筋梗塞などになりやすいことが研究でわかっているのです。


一般的でないとはいえ、中心血圧を測定する機器もあり、今後もいろいろなことがわかってくることでしょう。たとえば、糖尿病があると中心血圧は高くなります。糖尿病の血圧目標が厳しいのはこのことも関係します。


またタバコも中心血圧を高くするので、やはり禁煙は重要なことです。タバコ+コーヒーは、理由はわかりませんがタバコだけよりも中心血圧を高くするようです。反対に減塩により中心血圧は低下することもわかっており、減塩の評価はもっと高くても良いという意見があります。


なかなか普段は中心血圧を測定することはありませんが、時には中心血圧と言う考え方を意識してみてはいかがでしょうか。だって、腕で測った血圧が同じでも、中心血圧が高い人の方が短命なのですから。

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