ナプキンかぶれの薬

昨日は学校薬剤師会の総会・懇親会に参加してきました。仕事が終わらず少し遅れてからの参加だったので、急ピッチでアルコールを飲みました。だいぶ酔っ払いました。結局、家に帰ってからの勉強が出来ず、予習が間に合いません。どーしましょ。


女性にとって毎月の月経はいろいろと面倒なもののようですね。男の私にとってこの程度しか言えませんが、多くの女性は煩わしく感じているようです。そして、月経のたびにかぶれたり、生理痛があったり、いろいろな体調の変化があれば苦痛でしかありませんね。


私は(男だからと言われればそれまでですが・・・)生理現象としての月経には本来苦痛になるような症状(痛み・だるさ・イライラなど)があるのは不自然だと考えています。だから漢方薬でバランスを調えればその症状は改善するのではないでしょうか。


さて”ナプキンかぶれ”は皮膚炎として薬を選択すればいいのです。デ○ケアなどいくつかの商品がテレビコマーシャルなどで流れています。私のところへは、そのような商品で効かないという人が相談に訪れます。


私は、皮膚炎の症状の強さ・皮膚の厚さ、などから主成分として何を使うか考えます。そして皮膚の状態(掻き壊しはあるか?など)・薬の使用部位(皮膚か?粘膜か?粘膜移行部か?)、などからどの基剤が適切かを考えるのです。


基剤とは主成分を溶かし込んでいる材質のことで、大きくクリーム・軟膏・その他、に分けられます。基剤の選択は効き目を左右するだけでなく、皮膚症状を逆に悪化させることもあり専門家ほど慎重に考えます。


”ナプキンかぶれ”の場合、使用部位を考えるとクリーム剤を選択することは多くありません。またクリーム剤は軟膏剤に比べると、かぶれ易い欠点もあります。市販の製品の多くはクリーム剤であることから、私は効果を疑問視しているのです。


私は軟膏ベースの極弱いステロイド剤を選択することが多いのです。軟膏剤の中でもペタツキが少なく、刺激の少ないプラスチベース基剤を選ぶことで軟膏剤の欠点も少なく出来ます。


通常であれば3〜4日もあれば皮膚炎症状は治まるはずですが、治まらない場合は別の疾患を考慮する必要が出てきます。このことから回復する見込みの日数を伝えてあげることも、重要でしょう。


場所が場所だけに、皮膚の状態を確認することはできません。だからこそあらゆる可能性を頭に入れて相談に当らねばならないのです。

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