肥満を治す

久しぶりに東京へ出かけてきました。と言っても対人関係療法の勉強会ですが本だけでは得られない知識や技術が得られるため苦痛にはなりません。そして昨日は群馬まで出かけましたからバタバタした連休でした。


土曜日に行われた学術講演会は、迫力のある内容でした。講師は京都市立病院糖尿病代謝内科部長吉田俊秀先生、演題は『肥満治療成功の秘訣ーメタボリックシンドロームを治す方法を教えますー』でした。


肥満治療は本人のやる気が必要で、このやる気をどのように出すかが臨床家の苦労している部分ではないでしょうか。吉田先生は、ストレスで太る悪循環を断ち切る工夫をして見事93%もの成功率を収めています。


その結果、糖尿病治療もいらなくなったケースがあるなど、迫力だけでは成功しない工夫は参考になりました。今私は生活習慣の変更に交流分析による人格適応論を応用しようと考えています。が、理論だけでなく個々人の生活状況の把握が重要なのだと感じています。


さて脂肪細胞からは様々な生理活性物質が分泌されています。その分泌量は脂肪細胞に含まれる中性脂肪の量に関係するとのこと。だから5%程度の減量でも検査数値の改善が見られるようです。5%は体重80kgの人なら4kg、60kgの人で3kgです。決して無理な数字ではありません。


今はポイントさえ外さなければ減量に成功する方法はいくつでも見つかりそうな予感がします。でもその一方で必要以上に痩せ願望が強い人も多いものです。摂食障害対人関係療法が効果的です。


対人ストレスが一方では肥満の原因になり、一方では摂食障害になるのです。現在のストレス社会をどのように生きるか真剣に考えないといけませんね。

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