寺師流の漢方不妊相談

来月19日から3日間東京で日本東洋医学会の総会・学術大会が開かれます。60回目の記念大会ということで発表や記念講演が多数あり、分厚い学会抄録が送られてきました。疲れとバタバタで少ししか目を通していませんが、参考になる講演や発表は聞き漏らさないよう事前チェックを終わらせたいと思います。


新潟の読者から励ましのコメントを頂きました。何か反応があるとやはり嬉しいものです。ヒトは無視されるのが精神的に一番ダメージを受けることがわかっていて、ブログやホームページでも同様のことが言えますよね。


さて私は漢方の世界に入ったとき本格的な勉強は寺師睦宗先生から受けています。先生の私塾である三考塾で、そして先生の診察を傍らで見学しながら身に付けてきました。寺師先生は不妊の漢方治療では雑誌やテレビに幾度となく登場しており、大学病院や不妊の専門治療でも妊娠できなかったカップルが全国から診察を受けにきています。


とても印象に残っているのは、生理が数年来ないまま妊娠に至ったケースですね。漢方薬の神秘さを感じずにはいられませんでした。私が不妊相談に力を入れたのは当然の成り行きだったと思います。


漢方医学(東洋思想)は、適度な状態をベストとします。足りなくても余っていても良くないのです。先生は、身長−105が妊娠しやすいベスト体重だと言われ、体質を考慮し薬を選択していました。


また夫婦の体形が違いすぎていても良くないとも言われていました。漢方薬は基本的に食事の延長上にあるものです。スパイスや薬味として使われているものも少なくありません。つまり薬が食事になったり食事が薬になったりするので、食事も大切なのです。


漢方の考え方は、いくつかの亜流があり立場により微妙に表現や意味が異なっていたり使用する薬方が違っていますが、基本をしっかり身につけた上でそれぞれの長所を活かせれば最高と考えています。(私は古方を基本に中医学的な考え方をするようになっています。)


寺師流では不妊症は身体作りが基本です。人工授精や体外受精を行っても母体(子宮内膜)が調っていなければ、着床や順調な発育は望めないと考えます。そのために漢方薬を使い1〜2年かけて身体を作り上げるのです。突貫工事は10ヶ月の妊娠期間を耐えられないのです。


不妊症で悩むカップルの方、カップルの年齢が上がれば男性の生殖機能も衰えます。私は35歳を過ぎたら男性の治療も必要だと考えます。チャンスは1年で12回、このチャンスを活かすためにも夫婦の協力が欠かせません。でも諦めないで下さいね。

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