先日、私のブログを見て九州にお住まいの方から相談を受けました。遠方の方に私が出来ることは、適切な医師・薬剤師を紹介することと日常生活のアドバイスくらいです。何とか力になってあげたいのですが、現行の法制度ではこれが精一杯の行動かなと忸怩たる思いでいます。
昨日参加した講演会から。『高血圧治療の新しい展開〜食塩と高血圧〜』と題し、東京大学大学院医学系研究科内科学教授藤田敏郎先生の講演がありました。
食塩の摂り過ぎが高血圧の原因になることは、おわかりですね。そして人によっては塩分の影響を強く受ける人と影響が少ない人がいますが、その一端がわかってきました。遺伝的要素だけでなく肥満も関係しているようなのです。
藤田先生はいくつかのデータを示されながらわかりやすく説明されたのですが、私には初めて聞く用語も多くその場では理解できたつもりでも文字にまとめると上手く行きません。
ただ肥満(=メタボリックシンドローム)はインスリン抵抗性というインスリンが効きにくい状態を作り、その結果血液中のインスリン量が高くなります(質より量で血糖値をコントロールしようというわけです)。
またアルドステロンというホルモンも関係して、同じ程度の高血圧でも肥満者のほうが腎臓の障害が現れやすいことも示されました。とにかく内臓脂肪はかなりのイタズラものです。
やはり健康管理で重要なのは適正体重の維持が中心になりそうです。ただ現実の生活で肥満を是正するのは相当な困難も伴いますね。色々な角度からアプローチする必要がありますし、基本は運動と食事ですから安易にダイエットサプリや漢方薬に頼らないことも大切でしょう。私ら販売側の姿勢も問われる問題ですね。
さて一方、今肥満の方はちょっとした減塩の努力で血圧も下がりやすいと言えます。適正体重の人より食塩の影響が大きい分、減塩の効果も大きいわけですから努力に無駄はありません。少しでも取り組んでみてください。
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