動脈硬化を伴わない狭心症

今日は節分明日は立春、なのに鬼の代わりに冬将軍がいるのです。豆を撒いて冬将軍を追い払いたいと思います。早く春が来ないかなと思う今日この頃です。


昨日は中越CARODIOLOGYに参加して来ました。愛媛県新居浜病院循環器科部長末田章三先生による『冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン制定が、わが国の循環器臨床現場を変える?!』との講演でした。簡単に言えば「動脈硬化を伴わない狭心症の診断と治療の標準化が病医院を変えるか」となります。


狭心症心筋梗塞の原因として冠動脈の動脈硬化が関係することは多くの方がご存知でしょう。でも心筋梗塞を起こした血管が必ずしも100%近く動脈硬化で詰まっているわけではないのです。狭心症の自覚症状は70%程度の狭窄率で初めて現れるとされます。


一方、心筋梗塞の原因血管を調べると狭窄率は50%未満のことも珍しくないようです。したがって動脈硬化以外の要因が心筋梗塞狭心症に存在するのです。これが今回の話の内容です。


動脈硬化以外でどのように血流が低下するかというと、なんらかの引き金が冠動脈を縮め(冠攣縮)その結果、血流が低下し場合によっては途絶え、狭心症心筋梗塞の症状を起こします。この引き金に”安静時”も含まれます。


怒り・寒冷・過労・精神疲労過呼吸マグネシウム不足などは引き金として充分理解できますが、なぜか安静が引き金になるので夜中などは危険なわけです。夜中の突然死はこのような狭心症心筋梗塞が関係していると思われます。


煩雑な検査により確認されていないだけで、狭心症の6割が冠攣縮性狭心症だとされています。末田先生は必要な薬が使われていないケースがかなり多いのではないかと推測しています。必要な薬とはニトログリセリンなどの硝酸薬と言われるものですね。


私はこのようなタイプの狭心症には生薬のシャクヤクが有効と考えています。中国で開発された冠心2号方(冠丹元)はシャクヤクも配合され、中国のデータですが冠心2号方の1年間の服用でニトログリセリンを8割以上の方が中止することが出来たと報告されています。


何らかの自覚症状を感じる方は、循環器の専門医にきちんと検査していただき、その上で必要なら冠丹元の服用をお奨めします。突然死からあなたを守るためにも1日1回寝る前の服用で違うと思います。

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