脳梗塞と脳出血

いわゆる脳卒中には、脳の血管がつまる脳梗塞と血管が破れる脳出血があります。どちらも致命的な病気であることに変わりはありませんが「二兎を追う者一兎をも得ず」で臨床現場では歯がゆい思いで治療が行われています。

脳梗塞の原因は、動脈硬化(高血圧や糖尿病や脂質異常症などの結果)による場合と、血栓などが原因になる場合の大きく2つあります。
動脈硬化に対しては、生活習慣病をきちんと管理することが一番重要ですから、血圧や血糖値やコレステロールなどの管理が中心になります。
一方血栓の場合は、血液を固まりにくくする薬剤を使います。この血液を固まりにくくすることは、血栓を防ぐにはいいのですが、一方で出血した場合は血が固まらなければ大変なことになります(脳で出血すれば脳出血です)。

実際に脳外科医の話を聞くと、脳出血の手術をするケースでは血栓を予防する薬が相当の割合で使われているとか。かと言って、薬を使用していなければ脳梗塞を起こす可能性が高くなるので非常に悩みながら治療法を考えているのです。血栓を予防する薬を使う場合は、血圧をしっかり下げることが重要と言われる所以です。

ところが、血圧の薬を飲んでいるにもかかわらず、約半数の患者さんは必要な効果が得られていないとの報告があります。その多くは仮面高血圧と言われ、夜間の血圧が高かったり、早朝に血圧が上ったり、ストレス時に急激に血圧が上昇したりしています。これらの高血圧をきちんと管理することが脳卒中の予防にも重要なのです。

さて、ジレンマを抱える脳卒中治療ですが、漢方家の立場で考えるならば、良質の田七人参を使いたいと思います。田七人参は、血液の流れをスムーズにする働きがある一方、出血を早く止めるという相反する効果を持ち合わせています。1日に2〜3gを摂取するとなると価格も心配ですね。当薬局で扱う田七は100%の原末で1ヵ月分3800円なのでかなり割安だと思っています。このブログでは商品の宣伝をするつもりはあまりないのですが、良い品を良心的な値段で提供する姿勢を汲んでいただければと思います。

脳出血は冬場に発症割合が高いもので、温かくなるこれからの時期は少し安心できます。しかし脳梗塞は1年を通して大きな変動がありません。もしかしたら電力節約により脱水症の増加が脳梗塞の発症を増加させるかもしれないのです。どちらにせよ、生活習慣病の管理は薬だけでなく、生活習慣の見直しも合わせて効果的にやりたいものですね。

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