加齢とともに身体のあちこちが痛むのは、不可抗力として
受け入れるしかないのかもしれません。しかし、できるだけ
苦痛は軽く、というのが誰しも思うところでしょう。
加齢性の膝の痛みは、その多くが変形性膝関節症だと思い
ます。
《痛みの原因⇒軟骨の減少⇒コラーゲンなどの補充》
という流れで、コラーゲンやグルコサミンなどのサプリが
数多に登場しています。
ただ期待に反して、コラーゲンやグルコサミンを飲んでも
膝軟骨が増えるというデータは充分ではありません。
従って、私は軟骨の減少対策として、コラーゲンやグルコ
サミンをおススメしていません。
(別の理由でおススメすることはあります。)
では、《痛みの原因⇒炎症⇒抗炎症薬》という流れでは、
どうでしょうか?
これは痛みを抑えるという点では効果的です。つまり、
膝の炎症も抑えているので、痛みが軽くなっていると
いうことです。短期間ではメリットがあると考えます。
問題は、変形性膝関節症は加齢現象ですから、長期間に
渡って使うことにメリットがあるかという点です。
米国カリフォルニア大学のルイツェン氏が北米放射線学会で
昨年に発表した内容では、メリットはありませんでした。
変形性膝関節症の患者を、1年以上鎮痛薬(抗炎症薬)を
飲んでいる人と飲んでいない人にグループ分けし、4年後の
膝の状態をMRIで調べたというものです。
その結果、鎮痛薬を飲んでいた人の方が飲んでいない人と
比べて、膝の状態が悪かったとの結果でした。
どうやら、《鎮痛薬使用⇒痛みの軽減⇒活動量の増加》と
いう流れが関係しているかもしれないと考察されています。
「痛み」を「身体からの警告」として考えれば、必要以上に
痛みを抑えることにメリットはないかもしれません。ただ、
苦痛を無理にでも我慢するということでもありません。
日常生活に大きな影響が出ない程度に、痛みを抑えること
として、痛みゼロをゴールにしない方がいいのでしょう。
ちなみに変形性膝関節症に対しては、膝関節の周りの筋肉を
鍛える運動療法が推奨されています。
運動療法ができる程度に痛みを抑えればいい、と私は
考えます。
漢方薬は、「膝に水が溜まる」ケースでは積極的におススメ
です。
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薬剤師・公認心理師(心理カウンセラー) 廣橋 義和
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