がんの相談

漢方相談をしていると、時々がんの相談を受ける。

ほとんどの方は、奇跡を期待して相談に来るが、
残念ながら奇跡はそう簡単に起こらない!

でも全く無意味かというとそんなことはない。
現実に奇跡を起こした方もいるし、消滅しなくても
痛みや吐き気などを緩和したり、延命に充分寄与している。


また奇跡を起こすには条件も必要だ。
ガンに至った今までの生活習慣を続けていては
まずダメだ。そして免疫を上げる種類のいわゆる
健康食品にも使い方がある。いくら優れた効果が
あっても、必要とする臓器にその効果が届かなければ
意味がない。そのルートを確保するのが漢方療法だと
思う。


私の考え方はこうだ。
身体の状態に合った漢方薬は必須。
できれば抗ガン作用のある生薬を組み合わせたい。
これも臓器と相性のよい生薬を選ぶこと。
金銭的なゆとりがあれば、免疫系の食品などを
組み合わせてもよいだろう。


今までの経験では、免疫系の食品だけでは
ほとんど効果があったと実感できなかった。
比較的、いい経過をたどったケースは、
漢方薬も使われていたからだ。
金銭的にも漢方薬のほうが健康食品より
安い。


そのほか、治癒力を上げるためにいくつか
工夫もしているが、科学的な根拠など全くない。
少しでも奇跡に近づくよう努力するのみである。