アトピー性皮膚炎と食事

アトピー性皮膚炎の相談が立て続けにありました。そのなかで食事について気づいたことがあります。アトピー性皮膚炎は、ドライスキン(乾燥肌)とアトピー体質をベースにする疾患ですが、生活環境・ストレス・食事など多くの原因が複合した結果発症すると考えられます。


年々アトピー性皮膚炎が治りにくく感じているのは私だけではないと思いますが、複合原因がさらに複雑にからんだり内容が悪くなったりした結果だと思います。複雑にからんでいるので一般的な注意しかできないのですが、肉類や砂糖を多く摂る方には、重症なアトピー性皮膚炎が多いと感じます。


漢方的には、肉類や砂糖類は体内で邪熱を生み、その結果痒みや皮膚炎として感じるようになるのです。ただ全員がこのようになるわけではないのが難しいところなのですが、食事全体のバランスが悪いようです。肉類や砂糖類に対して、野菜や繊維類・ミネラル・ビタミンが少ないのです。


なぜ肉類や砂糖類で邪熱が生じるかはわかりませんが、消化吸収の過程に問題があったり、代謝に影響を及ぼしているのではないでしょうか。砂糖類は間食が中心であれば減らすのは問題ありませんが、肉類は大切な栄養素ですから極端に減らすことはできません。


野菜や海藻を肉類の摂取量に応じて増やしてみてはいかがでしょうか。といっても限度がありますから補助としてササヘルス(クマザサ抽出液)を勧めています。


ストレスにはストレスコーピングを、環境因子には排泄や皮膚の体質改善を、食事には栄養バランスを考慮したアドバイスを、養生法として行うことが必要です。薬と養生は車の両輪に例えられるように、どちらが欠けてもいけません。


皮膚病・生活習慣病・心の病・漢方薬
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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