長びく咳に

そろっと風邪をひく方が目立ってきます。幸か不幸か症状はさほどひどくはないのですが、咳だけが残ったり、微熱が続いたり、だるさがあって本来の調子に戻らない、などといつまでも治りきらないのが例年のパターンです。


長びいたりする時には漢方薬で回復をねらうと比較的スムーズに治りますからご相談下さい。余談ですが、16日に新潟のユニゾンプラザで東洋医学会・新潟県部会があります。私の友人で”カゼには即効漢方”の著者、小池加能さんが市民公開講座でカゼの漢方をわかりやすく話してくれると思いますから都合のつく方は聞いてみてください。(13時〜14時) 私もめまいの症例を発表する予定です。


長びく咳の場合は、大抵が乾燥性の”アトピー咳嗽”か”咳喘息”です。乾燥によって気管支が刺激を受けやすい状態になっており、反射的に咳をするか気管支が収縮するのです。


反射性の咳には鎮咳薬を、気管支の収縮には気管支拡張薬を使えばいいのです。簡単に書きましたが、実際は咳の様子で完全に見分けるのは困難なのです。ただ経験でおおよそのポイントは掴めますから、本人が相談に来ていただければ大丈夫でしょう。


でも乾燥によって気管支粘膜が傷んでいますから、完全に治るまでには2週間はかかると考えてください。傷んだ粘膜を修復するビタミンや乾燥した粘膜を潤す漢方薬を併用すると更に早く治りますからお試し下さい。


基本的に秋は乾燥しやすい時季です。気管支や粘膜の弱い方には注意が必要なシーズンになりますから、ご用心下さい。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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