咳にご用心

めっきり秋らしくなりました。当地では街路樹のナナカマドの紅葉が始まり、我が家のキンモクセイも甘い香りを放つようになりました。秋の七草キキョウも咲き梨もおいしく実っています。そして涼しくなるとともに風邪をひく方が目立ってきます。それほど高熱になることは少ないのですが、なぜか長引きやすいのが特徴でしょうか。

いつまでも長引く咳で困っている方は多くいます。咳は体力を消耗し、消耗した体力で回復が遅れるという悪循環を形成しやすいので、数週間以上咳が続く方も珍しくありません。秋は漢方的な見方では「乾燥の季節」ですから、呼吸器粘膜が乾燥でダメージを受け感染が成立します。ですから、如何に気道(呼吸する時の空気の通り道)の粘膜を乾燥から守るか、あるいは乾燥でダメージを受けた気道粘膜を如何に保護し早く治すか、がポイントとなります。

長引く咳の原因は、乾燥によって粘膜が過敏になっている状態がアトピー咳嗽、気道が過敏になり気管が狭くなっているのが咳喘息であり、ダメージを受けた粘膜から浸出液が多く出たり細菌感染などにより痰が目立つ湿性咳などに分類されています。何に過敏になるかは、様々ですが、ダニやほこりなどだけでなく、カビや温度変化、自分の咳、呼吸や会話、など多種多様です。

ただ、この時期に、呼吸器の乾燥を潤す梨が実り、痰のキレを良くするキキョウが咲くのは、全くの偶然でしょうか?自然の摂理に大きな感動を覚えます。風邪で有名な漢方薬の葛根湯にも、秋の七草クズの根を使います。これらを上手に利用してきた先人たちの知恵にも頭が下がりますね。

さて、これからの時期で多いケースは、乾燥してのタイプのように感じます。日頃、咳が出やすく長引きやすい人は、軟膜を丈夫にするビタミンAを充分摂りたいものです。かなり早いのですが、「冬至のかぼちゃは風邪をひかない」といいますが、ビタミンAになるカロチンを含むことと理解しています。色の濃い緑黄色野菜やレバーなどを積極的に献立に組み入れましょう。マスクの保護効果も侮ることなかれ、意外に有効です。
また、梨を食べることも粘膜の乾燥を防ぐことにつながります。ただ、果物のカロリーは意外に高いので摂りすぎないよう注意してください。さらに、漢方的には梨は身体を冷やす食物ですから、ネギや生姜との組み合わせで冷やしすぎないよう注意しましょう。

頑固な咳や長引く咳でも、8割程度の咳は漢方薬でなんとかなります。ザッと30種類以上ありますので咳の特徴や体質により違いますので詳しい専門家にご相談ください。
咳が長引いているときには、「何が咳を長引かせているのだろうか?」「何が回復を邪魔しているのか?」の視点も持つといいでしょう。その点では、タバコなど問題外です。

※ 梨は果実そのものを利用しますが、キキョウは根を利用します。花壇のキキョウをダメにするのはもったいないので、入手は漢方薬を扱う薬局でお求めください。


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