花粉症の時期を前に

関東以南の地方ではスギ花粉症の話題が上っているようですね。例年ですと新潟県は3月以降になりますが、今年はどうでしょう、少し早まるかもしれません。スギ・ヒノキ花粉症のある方にとって憂鬱な2〜3ヶ月が始まりますね。


スギ花粉症の方に使用される薬剤には、アレルギー症状を予防する抗アレルギー薬と出た症状を抑える抗ヒスタミン薬があります。他にも抗ロイコトリエン薬・ステロイド薬などがありますが、使用頻度は圧倒的に抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬が多いでしょう。


この種の薬には多かれ少なかれ、副作用としての眠気があります。たしか1ヶ月くらい前に山形でバスの運転手が業務中に意識を失い乗客の機転で大惨事にならずに済んだ事故がありましたが、この運転手は抗ヒスタミン薬を飲んでいたようです。眠気を起こさなくても(本人が感じなくても)脳の働きが低下していると言われます(インペアードパフォーマンス)。


米国の実験ですが、眠気を起こすことで有名なジフェンヒドラミンという抗ヒスタミン薬とアルコール(酩酊状態に相当する血中アルコール濃度)で車の運転シュミレーションを行ったら、抗ヒスタミン薬の方がアルコールより悪い成績になりました。抗ヒスタミン薬の種類により違いはありますが、車の運転をする時や危険な作業をする時は注意するだけでは足りないのかもしれません。


打開策としてインペアードパフォーマンスの少ない薬剤に切り替える方法、漢方薬を使用する方法などがあります。私のところでは当然漢方薬を使用しますが、水分摂取過剰の方が多いので水分を控えることも重要です。他にも甜茶を抗アレルギー薬の代わりに早めに飲むと症状を軽く抑えられるとの報告がありますので、手軽な予防策として勧めています。


この甜茶、文字通り甘いのですが甘過ぎて飲みにくいと言う意見も多く、私のところでは甜茶の他抗アレルギー効果のあるシジウムやミントなどをブレンドして飲みやすくしたものを販売しています。


また粘膜強化策としてビタミンA・B群の補給や、抗PAF効果のあるEPAを豊富に含む魚類の摂取も大切です。とにかく最新のアレルギーに関する情報に漢方の知識を加え食事も工夫しながら、安全に薬を服用してもらわねばなりません。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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