子供の不適応の影に潜むもの

だいぶ涼しく(寒くか?)なりましたね。しもやけになりやすい方は要注意の季節ですからご用心を!また毎年手荒れに悩んでいる方も今からスキンケアをきっちりと行ってくださいね。


昨日は閉局後に医師会館に向かいました。長岡地区学校保健研修会に出席するためです。今回の講師は長岡中央病院の小児科部長田中篤先生で「不適応症状を示す子供たち」とのテーマです。


赤ちゃんが自己表現の形として泣くことは、ご存知ですよね。言葉で表現できない分泣くことで「お腹がすいた」「おしっこが出たよ」と訴えているわけです。自分の感情を上手く表現できない子供も同じように(さすがに泣いて訴えたりしませんが)言葉以外の方法を使うことがあります。


一般的に問題行動(大人にとって)や不適応症状と言われる行動です。小児喘息やアトピー性皮膚炎なども子供の心身症としての表現と考えることも良くあります。子どもの場合、大人よりも心の問題が身体に反映しやすいように思いますね。


私が経験しているケース(基本的に病気として相談を受けます)では、家庭内に何かの変化が起こったことで発症していることが多く感じられます。”弟や妹ができた””夫婦喧嘩が絶えない””虐待を受けた”などの変化です。


昨日の田中先生の話でもそのことが触れられていました。ただ、今子育て中のお父さんお母さんも子供時代にさかのぼると同様の問題を経験していることも多く、問題の奥深さを指摘していました。


社会環境の変化に伴って、益々不適応を示す子供は増える可能性があります。経済的にも精神的にも社会全体で子育てを支える体制が必要なのかもしれません。


講演のなかで紹介された事例がいくつかありましたが、田中先生が両親も含めて上手にカウンセリングされている様子が伝わっていました。私も頑張らねばと刺激を受けましたね。


カウンセリングの基本は、本人の気づきを促すことだと考えています。何か心の奥でひっかかっているものがあり、それを会話の中で引き出してあげるのです。上手なカウンセラーはこれが上手いのです。


発達障害ADHDなどの病気が隠れている場合もあったり地震などの災害がトラウマとして現れる場合もありますが、きちんとした関係を作れれば必ず解決の方向に向かいます。


不適応のお子さんを持つご両親は、とても悩んでいることでしょう。あなたがそのような子供を見かけたらご両親を責めたり好奇の目で見るのではなく、話し相手になってあげてください。だた話し相手になるだけで救われる方も多くいるはずです。

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