受精卵取り違え事件に思う

昨日は閉局後に”農・食まるごと体験実行委員会”に参加してきました。長岡市農政課と企画課が関係した事業の続きなのですが、長岡の農産物を使って都市部との交流を図ろうとノ趣旨の活動です。私は薬膳の部分で関係し、地元の薬草を使った料理を栄養士さんと協力して薬膳講座を担当しました。郷土料理作りなど盛りだくさんの企画を来年度も計画してますので、興味のある方は積極的に参加下さい。


香川県の病院で体外受精の受精卵を間違って女性の子宮に戻すということがありました。原因として同時に複数の受精卵を扱ったことが言われています。私は不妊治療の背景にも問題があると思っています。


私は漢方を寺師睦宗先生に学びましたので、不妊の漢方相談も得意にしています。私のところに来る相談者も病院で各種検査で原因不明のカップル・人工授精や体外受精を何回も繰り返しているカップル・男性に原因があるカップルなどいろいろです。


5回の体外受精で妊娠しなかったカップルが漢方薬だけで妊娠に至ったケースもありますが、最近の印象では非常に体外受精・人工授精の数が増えているなぁと感じています。結婚の高齢化もあるとは思いますが、人工授精や体外受精産婦人科のドル箱になっていると報道されていますね。


以前の(1〜2年前)東洋医学会誌に、人工授精・体外受精の未妊娠例に漢方薬を使って効いたケースに対する産婦人科医からの反論が出ていました。『人工授精・体外受精の不適応ケースだったのではないか』との反論です。私はこの反論に「ちょっと待て!」と思ったのです。


「人工授精・体外受精の不適応ケースを増やしているのは、あなたたち産婦人科医ではないか」と。今回の取り違えは、このような人工授精・体外受精の不適応ケースにも病院経営的な判断で実施されているから起きたのではないでしょうか。


何か日本の医療は、かなりゆがんでいるように感じざるを得ません。医学が進歩しても、適切な提供環境がなければ、それは絵に書いた餅でしかありません。今回の事件で、少し悲しいことを考えてしまいました。

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