傷の手当・・・早くきれいに

昨日は、日本高血圧学会が示した新しいガイドライン”JSH2009”を基に新潟大学成田一衛准教授と相澤義房教授の講演がありました。腎臓及び循環器の立場から新しいガイドラインについての解説がありましたが、血圧の話題は改めて別の機会に書きます。


医学の世界も日々進歩しており、その結果今までの常識的な方法と180度違った方法が新たな常識になることがあります。傷の治療もこのパターンだと思います。今までは、消毒しガーゼを当てて乾かすのがベストだと長く信じて行われてきました。


傷の新しい治療”ラップ療法”を私が知ったのは5〜6年前になります。文献では30〜40年位前に、ラップ療法の基となった考え方が示されているようです。数十年という時間が常識を変更することの難しさを想像させますね。


さて、ラップ療法とは簡単に言えばキズを乾かさない治療法です。乾かさない方が早くきれいに治るのです。また消毒もきれいな傷なら治癒を遅らせる原因になるので必要ないとされています。この考えに基づくキズ判(従来品に比べかなり高価格です)が現在市販されています。


私の知り合いの養護教諭から質問を受けました。「傷跡にしこりが残った」とのことで、手当の方法が悪かったのかと悩んでの質問です。私も答えられず、宿題としていたのです。


《新しい創傷治療》http://www.wound-treatment.jp/というサイトがあり、その管理人の夏井医師に質問をぶつけてみました。私のホームページにも近々リンクを貼る予定ですが、夏井先生によるとキズの治癒過程ではシコリが出て当然なのだそうです。ただ3〜6ヶ月かけて、次第に軟らかくなって完全に治るとのことでした。


この旨を養護教諭に伝えます。今日会う予定(PTA役員引継会)なので、その場で安心させようと考えています。興味のある方は、夏井先生のサイトも覗いてみてください。

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