COPDという病気

昨日参加した学術講演会のテーマはCOPD慢性閉塞性肺疾患)、以前は肺気腫や慢性気管支炎とされていた病気です。たばことの関連が深い病気で、日本では20〜30年後まで増加すると予想されています。増加するのは事実ですが、現在は認知度が低く適切な治療薬があるにもかかわらず治療されていない人は現在の10倍以上存在するとみられています。

その症状は、日常生活での息切れや咳・痰ですが、悪化した状態では酸素ボンベを携行して歩く状態をイメージしてもらうと理解しやすいでしょうか?肺が壊れたために、息を吸えても吐けなくなる病気で「陸上にいても溺れている感じ」と表現する人もいます。

大雑把に、この病気の治療を受けている人は50万人いますが、診断されていない人は500〜600万人いるとされており、啓発活動が重要になります。
息切れは、「年のせい」と片づけられている可能性があり同年代と比べ衰え方が強い人は疑ってみる必要があります。また咳や痰を訴える方はOTC薬(一般用医薬品)を扱う薬局にも多数来ていると考えられますから、我々薬剤師や登録販売者はこのことを意識する必要があります。

現在は吸入薬ですが気管支を拡げることで呼吸機能がよくなり肺年齢が5〜10歳くらい若くなります。この感覚は治療した人でないとわからないみたいですね。まだ専門医以外では吸入薬以外の治療も多く、対象患者の多さからかかりつけ医への啓発が急務とされています。

最近、いろいろな病気を健康生成論の立場から見ることも多いのですが、COPDもその上流には炎症があります。気管支を拡げ炎症を抑える・・・これを漢方薬で実現するなら、○○○○などがあるでしょうね。何らかの理由で吸入薬が使えない場合などは試してみる価値が大いにあると思います。ただ、吸入薬と言っても気管支拡張作用だけならば、炎症を抑える目的で何か漢方薬サプリメントなどを併用するのもいいのではないでしょうか?

いずれにしても、このCOPDは隠れた生活習慣病との認識を持つ必要があります。


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