喘息治療薬で喘息悪化

本日はよい天気に恵まれています。このような天候を本来小春日和というようですね。春の晴れわたった日を小春日和と言う方も増えてきました。将来は春も秋も小春日和が使われるようになるかもしれませんね。


昨日の学術講演会は『月明かりのアレルギー診療〜アレルギー治療薬の新概念とテーラード医療の夜明け〜』と題して群馬アレルギー疾患呼吸器内科病院院長で群馬アレルギーぜんそく研究所所長黒沢元博先生の講演がありました。


喘息治療は、慢性炎症の概念により吸入ステロイドが使用され出してから死亡率が減少しています。またアレルギー疾患用の治療薬も種類が増え、治療の幅が広がってきている反面、混乱が生じてきている感もあります。


喘息治療は、慢性炎症に対して吸入ステロイドを、症状改善には抗ヒスタミン薬やβ2刺激薬を、気道過敏性にサイトカインTh2阻害薬を、と上手に使い分けることで充分な効果が期待できるようになりました。


さて症状改善に広く使われているβ2刺激薬ですが2割くらいの方に症状悪化が認められるようです。これには遺伝子タイプの違いが関係しているようですが、テーラーメード医療とは遺伝子タイプを考慮する時代に入ってきたなぁと思いました。


喘息で死亡した有名人では歌手のテレサテンさん(えっ、知りません?)がいます。そうです、喘息は死亡する病気なのですが、もしあなたの状態が改善しなければ今使っている薬が身体に合わないかもしれません。


本来、病気を治す、あるいは症状を軽くするべき薬が、逆に症状を悪化させることもあるということを、知っておく必要がありますね。今回は喘息治療薬でしたが、他の治療薬でも同様のことがあると思います。クスリとは反対から読めばリスクになるのです。

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